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株式投資9年で得た財産は、運用益よりも金融リスクとの付き合い方

私が株式投資を始めたのは2015年頃です。当時はアベノミクスが騒がれた少し後のタイミングで、少し出遅れたくらいの時期でした。そめでもその後、株式市場はうなぎのぼりで現在に至ります。結果的には、始めることを遅らせないでよかったなと思います。いまも日経平均が4万円を超えて騒がれている頃なので、似たような時期かもしれないですね。

べつに大それた運用益を上げているわけではありません。自分が投資にまわせるお金の範囲内でぼちぼちやっているだけです。規模的には、確定した実現損益でここ4年ほどは年間100万を超えているくらいです。ケタ違いの稼ぎではないけど、年収が100万アップしたと思えば、身の丈にあったそこそこ良い結果だとは思います。


株式投資をしていると言うと、周りからはなんだか特殊なスキルを持ってる人かのように扱われがちです。
確かに、株式投資をしていない人からすると、まったく未知の世界のことで想像がつかないのだと思います。

とはいえ、株が上がるか下がるかなんて誰にもわかりません。その点では何もスキルなんて持ってません。

ただ、もし株式投資歴9年の経験から培ったスキルがあったとするならば、金融リスクとの自分なりの心地よい付き合い方です。

株式投資って銀行預金よりもハイリターンではありますが、どうしてもハイリスクでもあるんです。銀行預金をしていてお金が減るなんて想像しないので、その減るリスクをどう受け止めるか。ここにはポイントがある気がします。
私なりのリスクとの付き合い方を書いてみます。


投資は余裕資金でする

よく言われることですが、大事です。仮に大暴落しても、余裕資金であれば慌てて現金化する必要もありません。特に株を売るタイミングに制約がないことは気持ちを楽にしてくれます。

リスク別に資金を割り振る

全てを株式投資に突っ込む必要はありません。当初の私のイメージでは、貯金に回していた金額を3等分してました。一つはそのまま無リスクの貯金、一つは低リスクの投資信託、一つは高リスクの個別株投資です。9年前に個別株投資に割り当てた金額は100万円ほどでした。
ちなみに、金額は大きくないですが、イデコとか自社株とか仮想通貨もいくつか今はやってます。

投資信託を買う

投資信託って1社だけじゃなくて、複数銘柄のセットなので、必然的に分散投資ができます。だから1社の株価の上下に振り回されるリスクが回避できます。

複数銘柄を買う

1社の株しか持っていないと振り回されてしまうから、複数銘柄を持っておくということです。5社の株があれば、たとあ2勝3敗でもトータルでプラスになってればOK、という考え方です。

同じ銘柄を、時期をずらして買う/売る

株式投資を始めた当初は「分散投資」ばかりが頭にあったので複数社の銘柄を買わなければいけないと思い込んでました。でも、それって複数社の情報を調べたりする必要があるので面倒なんですよね。そんなときに特に好きな会社の株を買い足せばいいんじゃん、と気づきました。やはり前提としてはこのあと株価が上がるか下がるかはわからないわけなので、少しずつ買っていきます。個人的には一度に買う金額は20万くらいが多くて、せいぜい高くても50万までにしてます。

1万円上がったら利益確定、3万下がったら損失確定

どこの会社か忘れましたが、株式投資を始めた当初、買った株が下がって2万円の含み損が出てました。そのとき私は「3万円の含み損まで膨らんだら損切りして売ってしまおう。あるいはこのあと上がって1万円の含み益が出たら売ろうと思いました。この瞬間おかしなことに気づいたんです。3万円失うリスクを負ってるのに1万円のリターンしか受け入れないのか、と。こんな取引してたら絶対増えていかないなと直感しました。だから、以後は期待できるリターンの分しかリスクは取らないって考えを持つようにしました。

困ったら買う

株価が1950円であと50円下がって1900円になったら買うのになーみたいな曲面があります。その近辺の株価を行ったり来たりしてる停滞期みたいな時期です。もちろんなるべくなら安く買いたいものです。ただ、そもそもこのあと株価が2100円とか2500円に上がっていくのを期待しているから買うわけなので、50円安く買うことにこだわりすぎないほうがいいんです。そのうち株価が上がっちゃって買いどきを逃してしまってはもったいないです。

損切りしすぎない

期待する株価と離れて下がりすぎたら損切りをする。つまりさっさと見切りをつけて売ってしまうと。これは株式投資のセオリーのようで、どんな入門書にもこれがちゃんとできるようになれと書いてます。
思うに、見込みが外れたのなら他の上がりそうな株を代わりに買ったほうがいい、ということなんだと思います。じゃあ代わりに買いたい銘柄もなくて、ゆっくり株価が戻るのを待てるのなら、あわてて損切りしなくてもいいんじゃないかと思う。ただ損切りしないとどこまでも株価が下がるリスクはあることはわかってる。

利益を求めすぎない

いつも思うのは、「べつにそこの会社の価値(株価)が上がる努力を自分は何もしているわけではないけど、株の売買でお金にさせてもらってる」ということ。株で稼いだところで誰にも価値提供してないし偉くもなんともないんだぞってのは覚えておくようにしてます。そう思ったら、がめつく利益を追い求めすぎないし、下手なリスクもとりすぎない。

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