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ロングバケーション

これは楽しいバケーションの記録ではなく、適応障害による休職から元気になって復活するまでのお話です。

あんまり重たい話ではないのでお気軽にどうぞーー!!


簡単にさらっと言うと、わたしは去年の蒸し暑くなる頃から徐々に仕事を休みがちになり、9月以降は会社に完全に行けなくなってしまった。その後適応障害との診断を受け休職。社会からしばしお暇をしていたらいつの間にか寒くなって冬がきて、長い間パワーを溜め込んだおかげか、年が明けた頃からすっかり元気になって、無事2月に復職をして今に至るそんな感じ。


復帰してから早3ヶ月が経ち、今はリモートワークになってしまったものの毎日元気にやれているし、休んでいる間は働くことに憧れていたので仕事があることが嬉しいうれしい。


原因は全然明確じゃなかった

こうなったストレスの原因はプライベートではなく仕事関係であることは確かだけれど、いじめられていたとか業務に押しつぶされていたとか、誰が聞いても「それが原因だね」って分かる明確で大きなものが無かったから、最初は自分でもよく理解出来なかった。

それだけでは病むまでには至らない、中くらいのストレスがいくつかあって、タイミング悪くそれらが同じ時期にやってきたもんだから、それまで自分を騙し騙し頑張っていたのが突然プツンと切れたんだと思う。そこからは全く朝起き上がれなくなった。

それでも病院に行くなんて発想は全然なくて、会社に休みの連絡をしては1日中ベッドの中で罪悪感や情けなさに苛まれてひたすら泣いたり眠ったり、明日こそは出社しようと思って布団に入ったまま朝まで全く眠れないみたいな日々が2ヶ月くらい続いた。今考えると明らかに異常事態!恐ろしい!!それでも不思議なくらい自分ではまだ正常だと思ってるの。なんで自分は頑張れないんだろうなあって考えるくらいで。


心療内科に通い始める

会社を休みがちなわたしを心配た上司が、「気分転換にお茶しよう!」って何回も最寄駅まで会いに来てはたわいも無い話をしてくれて、さらに、「〇〇さん(わたし)は今は自分では認められないかもしれないけど確実に療養が必要な状態で、でもこうなる事はなんら驚く事ではなくてむしろ当たり前まではいかなくとも大勢の人が経験することだから心配いらないし、また元気になるために今は休んで欲しい」と言って半ば強制的に心療内科に行かせてくれた。

今考えると、強制的にでも通院したことが、しっかり休んで回復するためには本当に必要だった!!仕事も忙しい中ずっと気に掛けてくれていた上司には感謝してもしきれない。。

わたしは正直なところメンタルヘルスにあまり理解がない環境で育ってきたし、心療内科に通うなんて普通じゃない、恥ずかしいものだと思ってしまっていたんだけど、実際行ってみると内科とか皮膚科とかよく行くクリニックの診察となんら変わりがなくてびっくり!

「今日はどうされましたか?」から始まって、どんな時にどんな症状がいつからあるのか聞かれて、違うのは原因の心当たりを聞かれるくらい。(診察とカウンセリングは料金も内容も全然違うんだけど)

色んな偏見とか差別って、それをよく知らないからなんか異質なものに違いないって思い込むことで起こるのかなあって考えた。肌の調子が悪くなったら皮膚科に行くのと同じように、心の調子が悪くなったら心療内科に行くだけのことなのに。


自信を持ってからが本当の休養

さっき、回復するためには通院が必要だったって書いたのは、通った心療内科の治療がめちゃめちゃ良かった!ということではなくて、問診を通して適応障害という診断結果が出たことによって、あぁ、この状態は自分が怠けている訳ではなくて、心が病気にかかっていて療養が必要な状態なんだ。ってきちんと理解することがほんとの本当に重要だったの。

会社に行かなくて休み始めた最初の頃は、自分ではサボってしまってるという意識しかなくて、適応障害の場合はストレスがかかる環境以外では普段通りに生活が出来るので、例えば友達とは普通に遊べたりもして、つい休んでることを話すと、こんなに元気なのにねって怪訝な反応もされたりするし、自分でも自分のことが理解出来てなくて全然休まってない状態だったんだと思う。

私の場合は幸いにも、上司が明らかにおかしいって気付いてくれて、こういう病気になってる時はたいてい自分では気付けないものだよって説得してもらったお陰で心療内科を受診して、そこからようやく療養が始まった。


ロングバケーション

社会人4年目の頑張り時に歩みを止めて大丈夫なのかなという不安とか焦りもあったけど、今はとにかく休もうって決めてからは、あっという間にみるみる元気になっていった。

やりたい事とか好きなこととか行きたい所とかどんどん考えられるようになって、朝起きるのがだんだん楽しみになってきた。かと言って毎日特別なことをしていた訳でもなく、漢方にハマって本を読み始めたり(今も勉強中!)、BiSHにハマって延々とLIVEを見ていたり(BiSHには本当に救われたし今も大ファン!)。しばらく無気力な日々を過ごしていたから、好きな物事が増えるのが嬉しくて仕方なかった!!!!!生きてる〜〜〜て感じ!

そんなこんなでリハビリ期間を経て2月から無事復職し、今もなんとか元気にやれている。

こないだ90年代のトレンディドラマ『ロングバケーション』を観てたら若き日のキムタクが、「何をやってもうまくいかないときは、神様がくれた長いお休みだと思って、無理に頑張らないで、焦らず、自然に身を委ねる」みたいなことを言ってて、じーーんとキタ。泣 (名作なのでぜひ観てください!)

わたしにとってこの半年は、神様がくれたお休みで、人生にとって必要なスパイスだったんだなーと思ったら心が軽くなった!

そもそもわたしは社会でキャリアウーマンとして器用にカッコよく生きていくことを目指している訳じゃないし、これからも仕事は頑張りつつ休み休みで好きなことを増やしながら生きていきたいね。



おしまい












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