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【No.1】保護者の役割、サッカーコーチの務め

今回のテーマは2回に分けて書きたいと思います。
【No.1】は私が思うサッカーコーチの務め——つまり子どもたちの育成についてです。

ここまで学生という立場ながら子どもたちの育成をしてきて感じたのは、保護者の役割サッカーコーチの役割をそれぞれが責任をもって果たす必要があるということですね。これらが上手くかみ合っていると子どもたちはサッカーの技術や知識、そして人間性などが飛躍的に成長します。

このバランスをうまく保つのは非常に難しいなと感じています。
コーチと保護者の間に意見や価値観の相違があるのは当たり前ですが、サッカーという面に関しては我々指導者に任せてほしいというのが本心です。

ただ、自分の子どもがこうなってほしいなどの要求はもちろんあると思います。サッカーを子どもにやらせている人は、みんな何かしらの期待を胸に子どもを送り出しているということも理解しています。
それでもサッカーに関してだけは譲れない部分があるというのが、これまでサッカーを14年間現役でやってきた私の意見です。

私はまだ指導歴4年目の若輩者です。
しかし、子どもとの接し方や、サッカーの指導には人一倍熱を入れてきた次第であります。ここから先は学生コーチという立場から感じた指導者としての務めについてです。読んでいて異論もあるかと思います。ただ、一個人の指導者の色だと思っていただければ幸いです。

サッカー選手として「考えられる」人間に育成する

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指導者として保護者1人1人の要求に全て応えきるのには限界がありますが、我々指導者は軸をもって子どもたちと接します。

1つは1人のサッカー選手として成長してもらうこと。プロだろうがアマチュアだろうが選手は選手です。ピッチに立てば子どもでも「選手」として扱います。そして育成年代——ひいては小学生には、人間性の成長もしてもらわなくてはなりません。特に「自分で考え、行動する」ことが求められます。よく企業の採用募集メッセージなどで目にするワードですが、これは子どもからでも十分に身につきます。むしろ子どもの方が吸収が早いのでスムーズに身につくでしょう。

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