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ジュニア年代で絶対に身につけたい基礎スキル - 「止める・蹴る」

どうもKOYO COACHです。
今回は無料記事で、ジュニア年代の内に身につけておきたい基礎スキルについてお話していきます。

ご存じでない方のために簡単に私の経歴を紹介します。
サッカーを始めたのが幼稚園時代、そこから選手として高校卒業までプレーし、大学生である現在はOBとしてサッカークラブに戻り、コーチとしてサッカーに関わっています。

これまでサッカーをやってきて県大会・関東大会は経験してきました。
残念ながら全国の舞台を経験することは叶いませんでしたが、今の私の持てる知識を子ども達に共有することで少しでも高い舞台で戦える選手を育成したいと思っております。

さて、前置きはこの辺にして本題に入っていきたいと思います。

優先順位No.1「止める・蹴る」

大学生となり見聞が広がった今、私の耳にはまだサッカー選手として活躍する友人達からの情報が入ってきます。

そこでよく耳にするのは「大学サッカー&社会人サッカーとプロ(Jリーグ)の違いは止める・蹴るにある」というフレーズです。
大学生でも社会人の関東リーグなどで活躍する友人からの話では、プロは圧倒的にパスミスが少ないとのこと。これを聞いた時、普段テレビで見ているプロ同士の公式戦などではなかなか実感することができないと思いました。

「止める・蹴る」という技術はサッカーにおいて最も重要なスキルの1つであると断言できます。どんなにドリブルやシュートが上手い選手でも、ボールを自分のコントロール下にトラップできないと話になりません。

ポゼッションサッカーの流行と浸透

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2010年W杯でスペインが優勝し、その翌年(2010-11シーズン)にUEFAチャンピオンズリーグをFCバルセロナが圧倒的な強さで制したその頃からサッカーの主流はポゼッション志向に変化してきました。

FCバルセロナのサッカーは極端なポゼッションですが、止める・蹴るの技術は誰が見ても世界一でしょう。パススピードボールの止める位置、次の動作に入るための身体の向きなどの細かいところが完璧です。狭いゴール前でもいとも簡単にすり抜け、ゴールを奪っていくプレーには誰しもが魅了されました。

さて、FCバルセロナのような究極のポゼッションを育成年代で行うのは無理がありますが、どんなサッカーであれパス・トラップの精度が高いに越したことはありません。この技術さえあれば、大抵の戦術に対応することも可能です。逆にフィジカルやスピードが優れている選手でも、止める・蹴るが疎かな選手だとミスが多くなるので試合に出しづらくなってしまいます。

「止める・蹴る」の上達には長期間かかる

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私が試合の指揮を執るようになってから約2年半くらいになりますが、ジュニア年代では身体能力が高いだけで勝ててしまうことが頻繁に起こります。その場では勝利を手にすることができるので良い気分を味わえると思いますが、その後の成長は見込めません

どんなに身体能力が高くても止める・蹴るの技術は必須です。ジュニアユース、ユースとステップアップしていくうちに消えた天才とか呼ばれる選手が出てくるのは、このようなケースもあるかと思います。

小学生の内に止める・蹴るの技術が高い選手たちは、自然とJ下部組織のチームに集まってきます。むしろJ下部でプレーしたいのなら、止める・蹴るをひたすら磨くべきだと思います。また、強豪の町クラブなどでは身体能力が高い選手たちが集まりがちですが、私の経験上、入団直後はパス&コントロールなどの基礎練習が長期間続くと思います。

つまり、どちらにしても「止める・蹴る」の技術はステップアップには欠かせないということです。何をするにしてもボールを自分の範囲内に止め、正確なキックができないとサッカーはできません。

では、この技術は短期間で身につくのか?

答えはNOです。
絶対に身につきません。私が指導するチームでは、低学年から止める・蹴るの基礎作りを始めます。学年が上がるごとにプレーの技術だけでなく、情報量を増やせるように頭(脳)のトレーニングを取り入れつつトップチームでの完成を目指します。

低学年(頭が柔らかく吸収が早い時期)の内にこの技術を習慣化できるかがキーです。あとからでも追いつくことは可能ですが、トレーニングを始めるのが遅れれば遅れるほど、その選手にとって厳しい道のりになることは間違いありません。

少年サッカーにおいて自チームの勝利も大事ですが、選手たちの将来的なステップアップによりフォーカスしつつ勝てるサッカーを目指していきたいと私は思っています。難しくても高みを目指すのがサッカー——スポーツの醍醐味でしょう!

ここまで読んでくださりありがとうございました!
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