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G9ProとデジカメUIアーキテクチャ

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デジカメの創成期にUIアーキテクチャをつくる仕事をしていたことをきっかけに、人間と写真、その間にあるカメラや写真を見る環境に興味をもつようになりました。その後も個人的にマクドナル… もっと読む
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2018年3月の記事一覧

デジカメUI: 話題の新製品のUIの話題

デジカメUI: 話題の新製品のUIの話題

CP+のタイミングで多くの新製品が発表されている。
この記事では、そんな新製品の中からUIアーキテクチャ的に気になったものをいくつか紹介する。

※DC-G9のUI解説に比べると、Webページや店頭での短時間の確認しかできていないため、記載内容に誤りが含まれることがあります。

■FUJIFILM X-H1

とにかく何もかもがアナログ(ハードウェア)設定、電源OFFでも設定状態が確認できるメリッ

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写真にどこまでの冒険が許されるのだろうか?

写真にどこまでの冒険が許されるのだろうか?

これはカメラを設計する上で「永遠の命題」である。
人生の中には、結婚式や新婚旅行など失敗できない写真がある。二度と無い瞬間がある。
だからと言って、失敗防止だけを目指すことはできない。

ユーザーに提供する作画範囲を広くすれば、その中には「失敗」と判断される写真が含まれる。逆にオート技術を使って失敗しないようにすれば「表現」の幅が狭まる。

表現の幅が狭まるということは、世の中に似たような写真ばか

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