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ミラーレスの第二章が始まる。 FUJIFILM X-T4の登場が意味すること

富士フイルムからX-T4が発表されました。これまでフラッグシップのX-H1だけに搭載されていたボディ内手振れ補正がコンパクトなボディに搭載されました。

これまでのX-T3のボディサイズが「132.5mm×92.8mm×58.8mm」でしたが、T4では「134.6mm(+2.1mm)×92.8mm×63.8mm(+5mm)」というサイズの中に収めており、重さは68gほど重くなっていますが体感的には変わらない感覚で手持ち撮影を楽しむことができる仕様になっています。

参考として競合となるオリンパスのE-M1IIIのサイズも載せておきます。ほとんど大きさが変わらない「134.1mm×90.9mm×68.9mm」となっており、重さも27gしか違わないので、これからマウントを選ぼうとしている人は悩むことになりそうです。

アートフィルターとフィルムシミュレーションの戦い

ハードウェアスペックが非常に近づいた富士フイルムとオリンパスのミドルフラッグシップカメラの一番の大きな違いがアートフィルターとフィルムシミュレーションです。どちらに魅力を感じるかが重要な決め手になってきます。

これまで2つの画調モードは、生い立ちやコンセプトが全く違っていて、ポップアートやトイフォトという派手な表現でスタートしたアートフィルターと、わずかな違いで世界を作るフィルムシミュレーションだったため直接比較することができませんでしたが、X-T4から搭載された「ETERNAブリーチバイパス(銀残し)」によってオリンパスの「ブリーチバイパス」とガチンコ勝負できるようになりました。

この戦いは、ボディ内手振れ補正の性能比較以上にYoutubeで盛り上がりそうだと思っています。(=>誰かレポート頼む!)

ミラーレスの全部入り共通仕様が決まってきた

X-T4の登場で重要なことは先のE-M1IIIの登場や、EOS R5の開発発表によって、フルサイズ機を含めたミラーレスのフラッグシップのスペックが収束してきたことにあります。

ボディ内手振れ補正、電子シャッター連写とメカシャッター連写、顔/瞳認識AF、広いAFエリアを自在に使えるマルチセレクターなどです。

もちろん絶好調のα7/α9も全て満たしています。

つまり、ミラーレスが出て10年以上がたってハードウェアとしての進化は一段落してきたと言うことができます。

そして次に差別化要素となってくるのがUIやUXデザインの部分です。画調をコントロールしたり、撮影を楽しむためのレシピ作りです。

その中にはカメラとスマホをWi-Hi接続してスマホ側から操作しボディ内でRAW現像する作品作りのUXも含まれてくることになります。RAW現像パラメータはそのまま画調パラメータとしてカメラに取り込めたり、他の設定と組み合わせてフォトレシピが作れたりする仕組みが登場します。

ハードウェアからソフトウェアへ、カメラのこれから2,3年の変化は目が離せませんので楽しみにしていてください。

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