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表面が深い ルックとスタイルの話

ルックやスタイルというものごとの表面に対する言葉を、近年デザインの世界で頻繁に見たり聞いたりするようになってきました。

UIデザインの世界では、ルック&フィールやスタイルガイドと言ったかたちでこれまでも使われていましたが、最近の文脈ではブランディングやこだわりと言った少し重い意味で使われているみたいです。

デジタル化とインターネットの登場以来一つのもので完結することはなくなり、連携することで体験価値を作り出しています。それらを一つに結びつけるものがルックとスタイルです。


トーン、マナー、ルールが内向きな印象を与えるのに対して、ルックやスタイルと表現することで他者を意識した外向きのイメージになります。

受け手からは機能性や操作の一貫性は意識下のものとして扱われますが、ルックやスタイルは無意識に影響を与え、より強く好き嫌いの感情に結びつきます。

UIデザインがユーザビリティを指向する流れの中で、UXデザインの視点ではルックやスタイルがもたらす感情的な体験をどのようにデザインしていくかが重要になってきています。

ルックはよりビジュアルが持つ力を利用し、スタイルはストーリーを表現するものです。アート、小説、映画がデザインに不可欠な刺激となりより共感する力を増すことになるはずです。

ビジネスやテクノロジーと一緒に語られることが多いデザインですが、デザイナーが身に付けなければならないセンスはそれとは違うところなのかもしれません。








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