見出し画像

大好きな人へのオマージュ

今でも絵本は好き。児童文学って言われるものも好き。
そんな中で繰り返し手に取って何度も読んできたのが「佐藤さとる」作品。
 
初めての出会いはいつだったか思い出せないんだけど、確か小学校の図書館で手に取った「誰も知らない小さな国」だったと思う。
コロボックルシリーズの最初の本。
きっと好きな人も多いんじゃないかなぁ~。このお話の中のことが本当だったらどんなにいいだろうって思ったし。
 
大人になってから買いそろえたのが、佐藤さとるファンタジー童話集っていう講談社文庫のシリーズ。
絶版していたけれど、電子書籍で復活したみたい(調べてみた!)。
 

繰り返し読んだ大事な本

コロボックルもそうだけど、人に限らず架空の生き物、動物、植物、いわゆるモノに至るまで、主人公と関わるすべてがかわいくて愛おしくて、物語の中に流れている時間はともかく優しい。
 
中でも私のお気に入りが「おおきなきがほしい」って作品。
何かびっくりするようなことも起こらなくて、家の庭に大きな木があったらいいな~っていうだけの話なんだけれど、めちゃくちゃ好き過ぎて、とうとう歌にまでしちゃった。
 
12曲目のオリジナル曲として完成した「おおきな木がほしい」は、物語に流れる柔らかな時間をそのままに、あったかい世界を表現できました。
佐藤さとるさんは、私が本格的に歌活動をスタートした2017年に亡くなったけれど、今でも大好きって気持ちでこの曲を歌っています。
この曲を聴いて、ほっこりした気持ちになってもらえたらうれしいな~。
 

♪ おおきな木がほしい
縁側に寝転がって ボンヤリしてるボクの頭の中に溢れる 愉快な物語
まるで天まで届きそう う~んと太い幹に 
はしごをかけてせっせと登ればボクの部屋
木のてっぺん 目に映るのは全部小さな世界 走る車はカブトムシ
鳥になった気分感じてボクは羽ばたける どこへでも
 
ぽっかりぽっかり白い雲 夏の風が吹いて 
ひょっこりセミがやってきた かわいいお客さま
秋になったらこの部屋で ホットケーキを焼こう 
甘い香りに誘われて もみじ紅(あか)に染まる
北風鳴る雪の降る日も ボクの部屋はぽっかぽか 春がそこまで来てるから
巡る季節肌に感じて ボクは声かける みんなおいで
 
大地に根をグッと伸ばす おおきなボクだけの木がほしい
次の日曜パパと植えよう 今は小さな木を この庭に 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?