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テレワークは仕事のパフォーマンスを下げる!テレワークを効果的に行う方法

あなたの会社はテレワーク(在宅勤務)を導入していますか?コロナ禍以降、多くの会社でテレワークが取り入れられるようになりました。テレワークの導入により、働きやすさは増したものの、実際の仕事のパフォーマンスへの影響はどうなのでしょうか?


観客がいる方がやる気が高まる

テレワークは一人で集中して仕事がきると側面もありますが、逆に黙々と作業をするより、周囲に誰かがいる状況の方が、パフォーマンスが上がることはよくあります。
例えば、子供部屋で1人で勉強するより、家族がいるリビングで勉強した方が、勉強がはかどるという経験を持つ人は多いのではないでしょうか。

心理学者のノーマン・トリプレットは、自転車愛好家でもあり、あるとき自転車競技の選手が一人でタイムを測るときよりも、他の選手と競い合うときの方がタイムが短縮されることに気付きました。

そこでトリプレットは子どもたちを集め、実験を実施しました。子どもたちには釣り竿とリールを渡し、リールをできるだけ早く巻き上げるゲームを行行ったのです。ただし、誰もいない場所でリールを巻き上げるグループと、順番を待つ子どもたちが見守る前でリールを巻くグループとに分けて実験しました。
すると予想通り、順番待ちの子どもたちがそばにいるグループの方が、ほぼ例外なくリールを巻き上げる速度が速かったです。

社会的促進

この現象を「社会的促進」といいます。他人が見ていると感じると、より一生懸命に取り組む傾向にあるということです。サッカーや野球など、大勢の観客がいると、選手はやる気が高まり、より良いプレーができるということと同じです。

これは、ある意味で予想通りの結論かもしれません。一人で孤独に取り組んでいて、誰も評価してくれない状況では、無理にがんばるモチベーションは持続しません。
他人が直接的に何かを促す必要がなくても、近くで見ているだけで効果があることがわかっています。実際、大事な人の写真をデスクに置くだけでも、社会的促進の効果が得られるのです。

テレワークでパフォーマンスを上げるには?

そういった意味では、職場で同僚や上司と一緒に仕事をすることには大きな意味があります。逆に、テレワークは仕事のパフォーマンスを下げてしまう可能性があります。

ただし、ここで注意が必要なのは、習熟度が低い場合、過度に緊張する場合、自信がない場合など、他人の存在がプレッシャーになることもあるという点です。
例えば、まだ習い始めたばかりのサッカーで、大勢が見守る中でペナルティーキックを蹴ることは、過度のプレッシャーでうまく行かないことは想像に難くありません。

もしテレワークでパフォーマンスを上げたいのなら、苦手とする仕事やまだ自信が持てない仕事を中心に行い、自信がある仕事は会社で行うのが良いでしょう。
このようにすることで、プレッシャーの影響を受けず、かつ社会的促進の効果を最大限に活かことができるのです。

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