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皆が大好き、フェルメール

 現在、上野で開催中の『フェルメール展』。
史上最高の9点のフェルメールの作品9が来日しているという。
 行きたいなと思いつつ、母を在宅介護している身の私。
行かれないことはないけれど、展覧会というものは、
行って帰っての往復だけではなく、当たり前なのだが鑑賞する時間が
必要で、行ってタッチして帰って来るわけではない。

 そんなことを思っていたら、今日のNHKの日曜美術館が
フェルメールだった!  フェルメール大好きという著名人が熱く語って、
ふむふむ、いいなと思いながら、一緒に鑑賞することができた。

 でも私の最もお気に入りのフェルメール作品は来ていない。

 その作品は『天文学者』。
51cm×45cmという小さな作品で、ルーヴル美術館所蔵、
2015年に日本に来ている。
350年前、1668年頃に描かれたとされている。

 350年前の天文学者は、窓から室内に差し込む柔らかな光の中で、
何を思いながら地球儀を見ているのだろう。
この地球儀も、今の正しい地球儀とは違っているだろうし、
当時の天文学の知識も、今とは随分違うことだろう。
地球儀に触れる手や地球儀の質感、服の質感、光と影、
この小さな絵の中に物語が詰まっている。

 この天文学者と同一人物をモデルとしたと言われている
『地理学者』という作品もある。
こちらはフランクフルトのシュテーデル美術館所蔵で、
広げた地図を眺めている。

 緻密でありながら、緻密さを声高に語らないフェルメールの作品。
この2作品は今回、来日していないが、やはり実物を観たいと思っている。
その前に、上野にやっぱり行って来ようかな。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
日曜美術館も大好きな番組です。一緒にゆっくり鑑賞できる感じがします。
よい毎日でありますように (^_^)


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