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『TBSテレビの3つの学園ドラマ「ドラゴン桜」「金八先生」「スクールウォーズ」のどれに一番共感しますか?』TBSテレビの学園ドラマにみる政治哲学

TBSテレビ、日曜劇場「ドラゴン桜」が話題を集めている。

自分は大学卒業後、地元の大手進学塾の社員として小学4年生から中学3年生の学習指導、社会科の教科主任としてカリキュラム、教材、テストの開発ならびに講師の採用、研修などの業務を行ってきた経験がある。

また主演の阿部寛は中央大学の同じ学年ということもあり(但し在学中に彼をキャンパスで見かけたことはなかったが…)とても親近感を持っており、ドラマを毎週TVerで見て楽しませてもらっている。

TBSテレビには「ドラゴン桜」の他にも「金八先生」や「スクールウォーズ」といった名作学園ドラマがある。さて、この3つのドラマは、「ハーバード白熱教室」で知られるマイケル・サンデル教授の政治哲学における代表的な4つの立場を理解するのにとてもわかり易い学習材料となっている。

マイケル・サンデル教授は「ハーバード白熱教室」で、政治哲学における基本的な4つの考え方を整理した。
1.功利主義
2.リバタリアニズム
3.リベラリズム
4.コミュニタリアニズム

功利主義は置いておいて、残りの3つの政治哲学を「ドラゴン桜」「金八先生」「スクールウォーズ」に当てはめてみると

1.リバタリアニズムの「ドラゴン桜」
「バカとブスこそ東大に行け」という名台詞は、市場原理、自己責任を重視するリバタリアニズムを体現している。

2.リベラリズムの「金八先生」
「人という字は人と人とが支え合う」という名台詞は、相互扶助、福祉を重視するリベラリズムを体現している。

3.コミュニタリアニズムの「スクールウォーズ」
「One for all, All for one」という名台詞は、共同体、共通善を重視するコミュニタリアニズムを体現している。

たまに自分は、その人の政治哲学を探るために『TBSテレビの3つの学園ドラマ「ドラゴン桜」「金八先生」「スクールウォーズ」のどれに一番共感しますか?』という質問をすることがある。

自分の答えはもちろん「ドラゴン桜」だ。橘玲の著作を愛読書にしており、35歳で「FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)」を実現した自分にとっては、「ドラゴン桜」が最も共感できるドラマだ。

サンデルの政治哲学についてはこちらの記事がわかりやすい。


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