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187. とめられないやめられない

長男が学校で描いてきた虎の絵を家に飾ってある。見れば見るほどポップでかわいい。
私の実家が今年の年賀状にこの絵を使ったところ、出し先の方々から称賛のお声をたくさんもらったわよ、と母が喜んでいた。

これがそれ。
凧仕様になっております。

この絵は次の寅年にも飾ろうと思っていたら、はたと、次の寅年、長男は二十歳になっている…!と気づきビビった。
干支一回りの破壊力。

夫にその事実を伝えたところ、ピタリと止まって俺はその頃還暦を過ぎているのか…と。
私は55歳だな。
次の寅年、我が家はどうなっているんだろう。

では前回の寅年は何をしていたか?
「前回の寅年」というワードでは全く何も思い出せないが、12年前なら結婚した年だ。
夫と2人、浮かれてハワイに行ったり飲み歩いたりしていた頃だ。
思えば遠くへ来たもんだ。
12年後、20歳と18歳の息子、還暦を超えた夫との日々は全く想像できないが、次の寅年にはきっとこの話を思い出すと思う。

✳︎✳︎
次男はコロ待機終了で10日ぶりに保育園に行った。
今頃から年長は小学校への練習として、お昼寝がなくなる。
次男はいつも「保育園でお昼寝できないんだよね!眠くないから暇なんだよな」と昼寝は小さい子がするものだと言わんばかりの謎マウンティングをとっている(でも実際はグースカ寝ているらしい)。

そんなわけで今日も余裕そうに昼寝時間、節分の鬼のお面を作っていたとのこと。

しかし夜ご飯を半分食べたところで、次男はほとんど白目をむいて寝ていた。そうなると思った。
「今寝ると、起きたらすぐお風呂になるけどいいの?!」と声をかけるも眠さには勝てず、パタリと寝て30分ほどしたところで「おーいゲームやYouTubeがしたいなら起きろよー」と声をかけると、そこから次男の苦悶が始まった。

めちゃくちゃ眠い、起きたくない、でもゲームとかしたい、自分が少し寝てしまっている間長男くんは楽しんでいた、悔しい、しかし眠い、しかもお風呂ヤダ…
などがグルングルンになったのか、歯を食いしばり涙を流し「ムキィーピィーヒャー」みたいな嗚咽?的音を絞り出し、床を七転八倒していた。
なんやねん。

そんなんしてる間にも時間は過ぎますよ、お父さんと長男くんお風呂入ったし今入ってきたらその後でYouTube見ていいから、と言うと立ち上がったもののすぐに奇声を発して倒れたり座ったり、お前はおさむちゃんか。

↓本家の手頃なのがなかったのでおさむちゃんのモノマネのやつ。

早く寝るに限るのだぞと、お風呂上がり膝に乗せて少しYouTube見せてやる。
大好きなまいぜんシスターズをみて気を取り直し、機嫌よく寝に行った。
いつもは布団の中に『鬼滅の刃』を持ち込むのを今日はやめていた。

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長男の文化祭は無事終わり、ドラキュラ役の小物、フェルト製のにんにくをもらって帰ってきた。他のクラスの出し物も面白かったり怖かったりしたと早口で話してくれた。

仲良しの子と途中まで手を繋いで帰る。
仲良しの子はゾンビを溶かす薬(スライム)をもらったとのことで、長男はそれが見たいな、でも先生が出しちゃダメって言ってたもんな、と残念そうだった。

その数日後、一つのクラスが学級閉鎖になった。
おーこわ。

おかげさまで今のところうちの子に変わりないが、もはや子ども間での感染は商店街のくじ引きより確率が高いと思う。

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私は勢いでU-NEXTの無料体験1ヶ月に申し込む。
お目当ては『SEX and the CITY(SATC』の続篇『And Just Like That…』

うん。面白い、が、サマンサがいない穴はでかいな。サマンサが恋しい。
しかも全10回でまだ4回目までしか配信されてないやないか…!という痛恨のミス(見たいのだけ1ヶ月で一気見して退会する予定だった)。

50を過ぎた3人(サマンサは出てきたなら60を過ぎてる。ますます見たかった…)が世の中に必死にキャッチアップして行こうとする姿は痛々しくもあるけれど、見ていて不快にならないのはさすが。

その流れで元祖のSATCを第1シーズンから見直している。1998年の世界は完全に「過去」の「古い」ものとして目に映り逆に新鮮だった。


SATCの中で誰が1番自分に近いか?という話題になると、なんとなく自分はキャリーがいいなぁと思いながらミランダかシャーロットの要素が多い子が多かった。サマンサ見たいな子は希少だったけれど彼女が我々にもたらした影響は大きい。

そんな風に夜な夜な友達とおしゃべりしていた時代も楽しかったな。


あの時もこの先と繋がっているんだから面白いねぇと言うと夫が「とにかく一つだけはっきりしていることは、今日の自分が1番若いということだ」と言ったので、あまりの真理みに黙ってしまった。

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