思い出もととのい
家の子どもがもれなく小学生になって初めての夏休みが終わった。
長男は支援級のため、これまた我が家初の普通級夏休みの宿題を目の当たりにし、朝顔の観察や毎日コツコツやらなくてはいけない一行日記など「これぞ夏休みの宿題だぞ」というラインナップに親子そろってびびった。
次男はどこで知ったのか「アメリカの学校は夏休みが3か月もあるうえに宿題がないんだ。どうしてここはアメリカじゃないんだ」と言いながら、夏休み期間の毎日の日課目標に「朝顔の水やり」と「バク転の練習」と書いていた。
9月に入り、バク転は少しもできないが、朝顔はまだまだ咲いている。
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8月の下旬、北海道へ行った。
帯広~富良野~旭川あたりをキャンピングカーで移動する旅で、キャンプ・温泉・星空・乳しぼりなど満喫し大変よいものだった。
私、北海道初めてでしたが「でっかいどう、ほっかいどう」という名作コピー、ほんまその通りやね。
山の峠にある展望台に上がると、ずーっと向こうまで見渡せ、そしてずーっと向こうのうっすら見える山までずーっと土地が広がっている。
本州で同程度の高さにある展望台に上るとおそらく、どこかで海になる距離も果てしなく地面。そしてほとんとが何かしらの農作物を作っている畑か、森。熊も鹿もいるだろう森。
ちょうど収穫時期だったようで、畑で巨大コンテナにパッツパツに詰められた玉ねぎをいくつも見た。そのほか、小麦もジャガイモもトウモロコシも牛乳もあれもこれも作られていて、北海道が日本の領土で本当によかったな…と思った。
子らもキャンピングカーを「動くおうち」と呼んで、はしゃぎ楽しんでいたため、初北海道、函館だ札幌だ小樽だというキラキラした観光はできていないが、小学生男児連れの旅にはもってこいだった。
また行きたい。
帰った翌日、ちょうど同時期に北海道に行っていたという人の話をラジオで聞いていたら「朝8時に羽田を発ち、根室空港に向かったが横風がひどくて着陸できず、昼の12時に羽田に戻った」という話をしていて「ヒッ…」と背筋が凍る。
飛行機があんなにも「定刻通り」を強調するのは、こんな話もザラにあるからなんだなと、今のところのラッキーを感謝した。
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夫はサウナにはまっている。
もともと若い時から各地の温泉を回るなどお風呂好きではあったが、50にしてサウナに開眼、いわゆる「ととのい」の虜となったようだ。
それに拍車をかけたのがNetflixで配信されている『サ道』。
※もとはテレ東のドラマ
日本各地のサウナに原田泰造が行って「ととのう」話だが、これを見ながら「わ~こんな水風呂、めっちゃいいやん~」とか「え!そんなロウリュウあり?!」とか「あ~サウナ後にこのカレー、たまらんやろな~」と嬌声に近い声をあげながらキャッキャウフフしている姿を「王様のブランチを見ている地方の高校生みたいやな」と評したらよくウケた。
ちなみに、ドラマでは「ととのい」演出としてマンダラのような画面になるのだが、子らはその場面を見るのが好きで「もうすぐととのう?」と言いながらその場面になると見に来る。
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仕事は小さなことで小さく絶望したり思ってもいない方向から褒められたりと寒暖差の激しい日々。
会社でここ数年「スコーンを買いたいからその場所での予定を入れたくなる」とまで言われる美味すぎるスコーンが売ってる場所に上司とでかけた。
こんなにもみんながスコーンスコーン言ってるのに上司が頑なに買おうとしないので「これはあなたにではありません。あなたの妻と娘がこのスコーンを食べられないのが気の毒すぎるので、これを二人にあげてください」と2個買って押し付けた。
翌日の休み、個人LINEで「妻と娘がいかにスコーンが美味しかったかを熱弁し、心からのお礼を申しております…次回から必ず買ってくるよう命じられました」ときたので「せやろ!」と思ったが、そう返信するのはあまりに失礼かと思い「せやねん!」にした。
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