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深夜書店?、何をこいつは・・・

 ⁉、何をこいつは・・・こんな時間に、。
 
 ・・・これを読んでくれってことか?
 〝深夜書店、って題名、そんな小説作を残したい。〟って?。
 「・・・・・・・・・」
 SNSでのつながりあってこそに届けてきた。

 SNSは嫌いではない。順調に規模拡大し成長し続ける株式会社の代表取締役としての社交性からも、むしろ大いに活用もしてる。
 別に自分の立身出世を誇示しているわけでもないが、人間味に関して交流ある人たちに何かしら伝えたい心の機微ってものは誰しもあるものだろう。
 
 〝深夜書店、って題名、そんな小説作を残したい。〟って?。

 当然ほかの友人たちにも送信はしているんだろうな。
 こいつの小説上での登場人物が、とある場所から社会復帰しての心情、なんてものには優しいメッセージあげたりしてるかもしれない。
 中学時代からの自分の友人でもある。こいつとは中、高と同じ学校に通ってたこいつの友人でもある者の顔が浮かんだ。
 『おはよう、読んだよ~、なんか頭に光景が浮かんできたで、良かったよ』
 と、いった感じで、午前中にはそんな言葉を届けてやるような気がする。
 若かりし時代、優しくて繊細で男前で女子にも人気があった。まぁその友人ぐらいのものかもな、。

 男前で女子にも人気があった、自分もまぁ、『文才あるなぁ』くらいのメッセージはこいつに送信してあげてもいいのかもしれない、。誰よりも早く、朝一番に、(笑)。
 
 こいつと自分とには、たくさんの共通の友人がいる。飲食業を営む、自分の高校生時代の友人だった者もそのひとりだ。
 飲食業を数店舗営む、男前で女子にも人気があった高校生時代の友人だ。
 初老のイケメンがカウンターでいまだに衰えを感じさせない男前ぶりでシェイカー振る姿を考えると、〝男前で女子にも人気があった〟との過去形は当てはまらないのかもしれない。
 と、まぁ人生は半ば以上を過ぎた中、学生時代の友人だとかを想うひとときは当然、ふいにも訪れるわけだ。
 
 飲食業を数店舗営む高校生時代の友人のことは、気にすることが過去にもあった。
 社会に蔓延しているコロナウィルス感染での営業自粛だとかは当然のことではある。
 それとは違って、高校生時代の友人の店に、自分とは中学時代からの友人であるこいつが足繁く通って何かしら面倒や迷惑をかけやしないか、過去にも心配したものだ。
 現在だって気にならないことはない。
 こいつは、とある場所で免許更新しなければならない、おっさんなんかを小説に描くだけの者でもあったからだ。
 侠の精神、がどうあるべきかなんてことも例え小説上であれ、どうでもいい話だった。
 
 翌日、。
 ⁉、何をこいつは・・・まぁ、こんな時間に、ってほどではないけれど、。
 また・・・これを読んでくれってことか?
 〝深夜書店の景色〟って?。
 〝景色っていうものは遠くから観つめるから、綺麗なんだろうか?〟
 
 しらんがな、。正直、そう思って読んだ。
 「・・・・・・・・・」
 SNSでのつながりあってこそに届けてきた。

 こいつはこんなやつのようで、こんなやつではなかったような、こういうやつだった。
 そんなこと考えさせられた。なんかムカつくようで、それでもなにかしら笑けてしまう。
 こいつとは小学校は同じ地域でも違ったけれど、塾やらなんやらのこともあって中学になって一緒に通う前から顔見知りで、すっかり親友だった時期もあったりだとか懐かしい思い出が甦ってきた。
 マセたガキたちだったので。女子とグループ交際して不適切な関係になったりだとか(笑)。
 女子とグループ交際してた思い出になると、自分と小学校が同じ友人の顔が浮かんだ。
 人生中途で亡くなってしまった友だ、。顔の振る癖があったっけ。
 
 あぁ、そうか、もういないんだな・・・お杉、、
 
 パンクロック、音楽活動、こいつに教えてあげたのはよくよく考えたら自分だった。
 ・・・不適切なこともどちらの影響によってかは、定かではないけれど、。
 こいつのことだから、きっと高校生時代の友人のバーで酒のネタ話しに、さんざんこの自分のことを女たらしだのなんだのと、その手のことは全部自分の所為にしているかもしれない。
 しらんけど、。(笑)。
 
 しらんけど、。(笑)。で消えないわだかまりもある。
 自分と小学校が同じ友人、人生中途で亡くなってしまった友人とはまた違う友人とのことも、。
 〝若いころは足し算しかできない者だった、俺。得することばっかり求めてた、俺。〟
 なんてこと、たった一行の文章でこいつには自分の友人に対しての贖いが済まされるなんて気はないのかもしれないけれど、。

 〝自慢できるものなんて大してない俺が、自慢にしていきたいのは心の中にいまもこれからもあり続ける友人たちの姿であったりする。もちろん愛おしい面影の姿も、
 いやいや、自慢されていかなあかんやん、面影、が小鼻ふくらませてほがらかに微笑む。
  『生きなあかんねん、あんたはな。・・生きな、生きなあかんねん。』〟って?。
 
 壊して探して見つけることもあるんやな。懐かしいパンクロックの精神、。
 あんなやつのようで、あんなやつではなかったような、ああいう日々のことも思い出した。
 
 こいつに自慢される友人のひとりで、生きてくか、自分も。
 なんかムカつくようで、それでもなにかしら笑けてしまう。
 
 当然ほかの友人たちにも送信はしているんだろうな。
 高校時代からの自分の友人でもある。こいつの友人でもある者の顔が浮かんだ。
 下手くそパンクロック、音楽活動、だとか、こいつと若気の至りでしてたらしい。こいつにしてみたら、この国の首都で麺食業界に名をはせる人物になるとは予想外だったやろう。
 自分は、その点に関してはまた飲食業を数店舗営む高校生時代の友人共々に、立身出世することは確信していた。
 しらんけど、。(笑)。
 その東京で成功した友人ならば『文才もない俺がいうのもなんやけど、意外な才能に凄く驚いてます!』
 と、いった感じで、激励の言葉を届けてやるような気がする。
 若かりし時代、優しくて繊細でまぁまぁ女子にも人気があった。
 その友人ならではの言葉で、。
 
 みんなに自慢される友人のひとりで、生きてくか、自分も。
 なんかムカつくようで、それでもなにかしら笑けてしまう。
 
 SNSでのつながりあってこそに届けてきた。SNSは嫌いではない。
 
 自分はメッセージをこいつに送信する。
 『来週、行こうや・・・』
 飲食業を数店舗営む、男前で女子にも人気がいまだにあるはずの高校生時代の友人の店の名を打ち込む、。 
 返事が送信されてきた。
 『うん、都合いい日また知らせてや、楽しみにしてるわ~』
 
 子供のように笑う、あいつの姿が浮かんだ。

 深夜書店?、何をこいつは・・・

 自分もつい笑った。子供みたいかどうかは、、
 まぁ、しらんけど、。

 (笑)。

 ⁉、何をこいつは・・・こんな時間に、。

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