パーキンソン病への栄養療法

皆さんこんにちは!

整体院「感喜」の金子です!



今回はパーキンソン病についてお話します。

ある研究では、植物ベースの食事とパーキンソン病の発症リスクの低下との間に関連性があることがわかっています。さらに、いくつかの論文では、食事の変更がその治療に役立つ可能性があることを示唆しています。また乳製品と高脂肪食がリスクの一因であることを示しています。フラボノイド、カフェイン、アルコール、および適切なビタミン D の状態がリスク軽減に関与していますが、これは女性よりも男性の方が優位です。



タンパク質の少ない食事や多くの患者にとって有用であることが確認されています。



栄養学的なアプローチ


低脂肪食への変更

パーキンソン病の有病率が動物性脂肪と総脂肪および飽和脂肪の摂取と相関していることを示唆しています。ある研究では、多価不飽和脂肪の摂取がパーキンソン病に対して有意に保護的であると結論付けられています。別の研究では、α-リノレン酸を摂取するとパーキンソン病の発症リスクが低下することが分かりました。




乳製品の摂取をやめる

乳製品を最も多く摂取している個人は、摂取量が最も少ない人と比較してパーキンソン病のリスクが全体で 40% 高いことがわかりました。その効果は、女性よりも男性で顕著でした。


乳製品の摂取とパーキンソン病のリスクとの関連について示唆されているメカニズムの 1 つは、牛乳中の有機塩素系農薬の存在です。有機塩素系化合物は、ドーパミン作動性ニューロンの細胞死に対する感受性を高める可能性があり、パーキンソン病患者の黒質でより多く検出されています。つまり、牛乳に含まれている有機塩素系農薬がドーパミンを作る細胞を壊しやすい環境を作ってパーキンソン病の発症リスクを上げてしまうということです。



乳製品の摂取量が多いほど尿酸(尿酸は抗酸化物質です)レベルが低下することもパーキンソン病の発症に関与している可能性があります。血清尿酸はパーキンソン病の重症度と進行の指標であり、パーキンソン病の方の黒質(ドーパミンを作る細胞)でより低いレベルで見られます。



乳製品がパーキンソン病のリスクを高めると考えられるメカニズムは他にもあり、乳製品はインスリン抵抗性を高めます。パーキンソン病のような神経の病気の原因としてインスリン抵抗性を指摘があります。



また乳糖不耐症は、腸の炎症と腸の透過性の増加につながる可能性があります。これによりリーキガットになり農薬や食品添加物などの化学物質や細菌の毒素、炎症物質が血流にのり脳までいってしまうと脳内で慢性炎症状態になりパーキンソン病の発症リスクが高まる可能性があります。





フラボノイドの摂取

植物食品に含まれるフラボノイドには、複数の機能があります。それらは、神経細胞の生存と分化の制御に重要な神経シグナル伝達経路と相互作用し、いくつかの抗酸化酵素の活性と発現を調節し、ミトコンドリア機能と神経炎症に影響を与えます。

ある研究では、フラボノイドを最も多く摂取している男性は、最も摂取していない男性と比較して、パーキンソン病のリスクが 40% 低いことが分かっています。


フラボノイドを含む食品は、お茶、ベリー フルーツ、リンゴ、赤ワイン、オレンジ/オレンジ ジュースなどがあります。




ビタミン D

パーキンソン病患者は通常、同年齢の対照者よりも循環ビタミン D レベルが低く、骨密度が低く、転倒や骨折のリスクが高いことが分かっています。


パーキンソン病の発生率は、ビタミンDの血中濃度が最も低い(最も高い場合と比較して)個人では3倍高いこともわかっています。ある研究によると、ビタミンDの血中濃度が不足している範囲の人は、正常範囲の人に比べてパーキンソン病を発症するリスクが2倍以上あり、ビタミンDの補給はパーキンソン病の発症リスクが40%近く低下したことが発表されています。


毎日 1200 IU のビタミン D サプリメントを摂取する臨床試験では、ビタミン D の血中濃度が欠乏状態から正常範囲に上昇し、Hoehn and Yahr (HY) 段階 (症状がどのように変化するかを説明するために一般的に使用されるシステム) の悪化が大幅に防止されました。



本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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