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おばあちゃんの話

家族の中で誰が一番好き?って聞かれると
それは私にとって「母方のおばあちゃん」だった

GWに帰省して、命日だったから、手を合わせてきた
ああ、この日に呼ばれてきたんだなって感じて、涙が止まらなかった

子供の頃おばあちゃんは関西に住んでいて
関東に住んでいる私は毎年会えるわけではなかった

おばあちゃんのお誕生日は私の前日だったから
毎年お手紙を送った
おばあちゃんが好きな松田聖子ちゃんの曲を歌って録音したテープを
送ったりした

おばあちゃんは、一番の私の理解者で
私のすべてを受け止めてくれる存在だった

子供の頃の私にとって、母は自分より精神的に弱かったし
研究者の父は人の心がわからないコミュ障だった
(今思えば、父はとても単純な精神構造をしていて、その思考回路から私の複雑さが読み解けなかっただけだと思う)

困ったときに精神的に頼りたいのはおばあちゃんで

おばあちゃんだけが、
大丈夫だよ、っていつも言ってくれる気がして
なによりその存在から発せられる言葉の力が強くて、信じられた。

おじいちゃんおばあちゃんの若いころの写真。美男美女で格好良い二人だった。

学校でいじめられたとき、
おばあちゃんは、戦時中に逃げて生き延びてきた話をずっと聞いてきたから
その勇敢なおばあちゃんの存在が私の芯にいつもあって
負けずに頑張れた

私の精神的な強さの根源は、戦争を経験した祖母たちだ。
子供の頃に、たくさん戦争の話を聞かせてもらった。

なにくそって見返してやるって
自分の強さの根源には、おばあちゃんがいる。
今でもつながりを深く感じる。


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