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G2020 ご存じですか?

 G2020という言葉、ご存じの方はどれほどいるだろうか?

G2020とは全銀座会(銀座の全体自治組織)が発足した将来に向けての銀座エリア活性化のプロジェクトを意味する。
「G」は言うまでもなく銀座(GINZA)を指し、「2020は」オリンピックの開催を視野に入れていることが見て取れる。

(Source:GINZA OFFICIAL)

概要としては、

夏季オリンピック、FIFAサッカーワールドカップ、ラグビーワールドカップと、世界3大スポーツ祭典と呼ばれるうちの2つの大会が、2019年と2020年に連続して日本で行われることとなりました。
2019年のラグビーワールドカップの開催期間中には約40万人の観客が海外から訪れることが推計されており、訪日観光客が東京に来た際に立ち寄る街のランキング上位である銀座は、街全体としておもてなしに取り組みたいと考えます。
また2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会に関しては、選手村が中央区晴海に計画されておりますが、銀座は選手村から最も近い繁華街であるため、ハード面・ソフト面でさまざまな影響が予想されています。
G2020は、2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の2つの大きな世界大会を契機とし、その先の将来に向けて銀座がオリジナリティのある魅力的な街であり続けるため、銀座というブランドロイヤリティの確立と強化を目指しています。
また国内外のお客様をおもてなしして、より安心・安全に銀座の魅力を楽しんでいただけるよう、街全体として取り組むために、全銀座会の各構成組織や各委員会に関わる横断的な組織として『G2020』はさまざまな活動をしています。
                     (GINZA OFFICIALより)

※概要にある、ハード面とは建物や交通緩和のための改修等を指し、ソフト面はホスピタリティーを指しているようだ。


 2013年9月、前回(1964年)の東京オリンピック開催から56年後の2020年にオリンピック開催地が東京と決まって以来銀座でオリンピック関連のイベント等ができるのか銀座という街(組織)としては何をするのか等の問合せが多数寄せられたことから全銀座会では、東京オリンピック・パラリンピック関連に特化した窓口を組織するためにG2020が発足したようだ。
 
 東京オリンピック・パラリンピックに関連した銀座での取り組みの取りまとめ役としての役割、2020年以降の銀座をどう盛り上げていくかの議論の場としての役割と大きく分けると2つの仕事を担っている。

詳細なG2020の活動内容は、

・ オリンピック・パラリンピックに向けての、
  銀座に対するさまざまなご提案、情報提供などの窓口。
・ オリンピック・パラリンピックにかかわる諸団体、関係行政機関との
  ネットワークづくり。
・ オリンピック・パラリンピック関連の取材対応、広報のとりまとめ。
・ オリンピック・パラリンピック開催時に向けての街のイベントの
  企画・実行。
・ 全銀座会および内部組織への情報発信・情報共有・アレンジなど。
・ その他、オリンピック・パラリンピック開催を契機とし、
  それ以降をみすえた街の活性化と、銀座のブランド価値を高めるための
  取り組み全般。
                  (全銀座会 PRESS RELEASEより)

となっている。

 晴海(東京都中央区晴海五丁目地内・最寄り駅=勝どき駅)に選手村ができることが決定したことから、銀座から徒歩圏内ということでオリンピック開催時には選手やスタッフ等のオリンピック関係者が多数銀座を訪問することが想定され、これまで以上に多くの外国人を銀座に迎えいれることになる。
そうして銀座に訪れる1人1人に、銀座を快適に過ごしてもらう準備をするのもG2020の役割と言える。

 また、東京オリンピックの開催が決まった翌年(2014年)には、訪日外国人が増加し、それに比例して銀座でも外国人旅行者は年々急増していった。
そういった外国人旅行者を迎え入れる準備が不足していたこともあり、対応には苦慮していたようだ。
そこで、銀座で働く従業員が外国人旅行者にスムーズな対応ができるように、従業員用のホスピタリティーガイドブック指さし案内カード(英語版・簡体字版・繁体字版)を制作する等、迅速な対応が見られた。

(Source:銀座街づくり会議 銀座デザイン協議会)


併せて、銀座をスマートに楽しんでもらうためのガイドブック(英語版 / 繁体字版・英語版 / 簡体字版の2種類)を作成し、銀座内のデパートや観光案内所などで配布された。
(中国語圏で人気の高いちびまる子ちゃんをイメージとして使用)

(Source:銀座街づくり会議 銀座デザイン協議会)

 他にも、ユニバーサルマナー検定を実施し、全銀座会から300名以上が参加する等、ホスピタリティーの面での強化も着々と進んでいる。


 そして、銀座がオリンピックと連携したイベントとして、聖火リレーは銀座通り(中央通り)を通ってもらう、開催前のカウントダウンを銀座でぜひやってほしい等、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会にG2020は提案もしているようだ。
 オリンピック期間中はスポーツ以外にも文化プログラムを開催しなければならないという規定がオリンピック憲章にあることから銀座ならでの文化プログラムの立案も進められ、毎年開催されている銀座柳まつりゆかたで銀ぶら等のイベントをオリンピックに合わせてマイナーチェンジする等検討されている。


 今年9月から始まる、ラグビーワールドカップ2019(アジアでは初開催)に向けて銀座の通りにはフラッグが配置されたりと外国人旅行者を迎え入れる準備が進められているように思える。

そして、いよいよ来年に迫った本番とも言える、東京オリンピックではG2020がどのような動き(取り組み)をして、銀座がどのような変化をしていくのか楽しみにしながら注目していきたい。

(Source:TOKYO 2020)

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