トレーニングの目標と目的は、それぞれ違います!
埼玉県越谷・草加の野球の動作改善専門トレーナー北村智哉です。
今日は、皆さんが混同しやすい「トレーニングの目標と目的」についてお話しします。
目標と目的の違い
まず、皆さんは、目標と目的の違いを知っていますか?
目標は、「行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。」
目的は、「実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。」
(共にデジタル大辞泉(小学館)から引用)
きっとなんとなくの意味は分かっていても、言葉にすると少し難しいですよね。
では、野球にこれを置き換えてみましょう。
例)ピッチャーが今日の試合は完封し、チームを勝たせると思うのが、「目的」。そのために四死球を◯個、被安打◯以内に相手チームを抑えるというのが「目標」。
要は、目的を達成するために必要な要素が目標ということです。
これをトレーニングを担当する際に選手などに決めてもらうのですが、ここが混同していることが多かったり、かなり抽象的になっていることが多いのです。
その様になってしまうと、トレーニングを始めていっても、トレーニングのをする意味が上手く頭で消化できず、モチベーションが下がってしまうことがあるのです。
そのため、トレーニングを担当する際は、ここをしっかり決めていきます。
目的は抽象的でも、目標は具体的に!
以前、高校のトレーニングを担当した際に、選手達に個人の目標・目的を作ってきてもらいました。
それを各選手のをチェックしていると、多くの選手が、トレーニングを行う目的をこの様に書いていたのです。
・「投球のコントロールを良くしたい」
・「守備が上手くなりたい」
・「ヒットを打ちたい」
この様に見ていくと、とても抽象的ですよね。
目的は、抽象的でも私は構わないと思います。
具体的に決められるならいいのですが、目的に関しては、これでいいと私は思います。
それよりも、目標を具体的にしなければいけないのです。
目的は、先ほどお伝えした通り、「実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて」です。
これが抽象的になってしまうと、何をどうしたらいいのかが分からなくなってしまうのです。
例えば、目的が「投球のコントロールを良くしたい」とします。
これを達成していくには、様々な方法はあります。
キャッチボールからリリースポイントを意識する・下半身の強化をする・腕を振ることを意識するなどです。
しかし、これだとどれもまだ抽象的でゴールが見えにくいのです。
もし目的を決めていくのであれば、ある程度数値化したものを入れてあげると分かりやすいです。
・「キャッチボールからリリースポイントを意識する」→「キャッチボールからリリースポイントを意識し、10球中7球は、相手のグラブを動かなさい様に投げる。」
・「下半身の強化をする」→「スクワットが今、MAX130kgを150kgまで上げる。」
など数値化して上げることで、目標を達成する工程が分かりやすかったり、計画を立てやすかったりします。
比較・検証も大事です!
目標・目的が決まれば、あとはそれに合わせてトレーニングや練習をしていくだけです。
そして、ある一定期間がきたら、今度は比較・検証をしてください。
この比較・検証をしていくことで、目的に対して、目標が適切なのか?また目標を今後はどうしていくべきなのか?などを考えられます。
高校生などでもここまでしっかりできている選手は少なく、これを怠ると、なかなか目標・目的が達成できず、モチベーションの低下にも繋がってしまいます。
新チームが発足し、レギュラーが入れ替わる際、オフシーズンにトレーニングを行なってレベルアップを図る際は、ぜひこの点を考慮しつつ、トレーニングを計画してみてください。
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埼玉県越谷・草加の野球の動作改善専門トレーナー北村智哉
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