見出し画像

神奈川大学JIN-KANA学習塾でのボランティア活動:自分を成長させてくれる経験

 私は大学1年生の秋から、「JIN-KANA学習塾」(以下JIN-KANA)という中学生を対象とした個別支援の学校ボランティア活動に参加しています。中学生の参加費はもちろん無料です。活動は週2回、火曜日と木曜日の19時から20時40分で、大学構内の一室をお借りして行っています。今年度は、学生20名と大学教職員4名で運営しています。45分×2コマ(途中10分間のお菓子休憩あり)の時程で、英語と数学の2教科を中心とした学習指導を行っています。

 JIN-KANAは、他の塾とは違うと感じていることが2つあります。1つ目は、この活動の目的です。民間の多くの塾は学校の成績を上げることや受験テクニックを教えることを主な目的としていますが、JIN-KANAでは、1回の活動でひとつでも「できた!」を実感できることを目標として子どもたち一人ひとりに寄り添って指導しています。「長いつづりの英単語をひとつ書けるようになった」など、ひとつひとつの小さな「できた」の積み重ねが生徒の成長につながると考えているからです。2つ目は、JIN-KANAを子どもたちの「居場所」にしてあげることを目標としていることです。学習時間の前後に生徒とお話しする時間があります。そこでは勉強のことよりも、普段の学校生活や趣味の話が中心となっています。この時間を通して生徒にリラックスしてもらい、「JIN-KANAって楽しい、また来たい」と思ってもらえるように努力しています。

 活動をしてきた中で一番嬉しかったことがあります。私は活動を始めてすぐ、ある一人の生徒の担当を任されました。彼女は最初英語が得意とは言えず、むしろ苦手意識をかなり持っていました。ですが、3年間一緒に勉強していく中で、徐々に英語に対する姿勢が変わり、卒業間際には高得点を得た英語の小テストを持ってきて自慢してくれるまでに成長してくれました! 私はこの時、根気強く彼女と向き合い一緒に勉強を頑張ってきて本当によかったと感じました。

 JIN-KANAは実際に生徒と関わることができるし、自分を成長させることができる絶好の機会です。教員をめざしている学生には特に良い機会になると思います。ですから、少しでも興味がある学生には見学でもいいのでぜひ足を運んでいただきたいです。

 私はJIN-KANAの他に横浜市立栗田谷中学校で週1回のアシスタント・ティーチャー、横浜市立齋藤分小学校で英語サポーターにも参加させていただいています。神大ならではの、これらの学校ボランティア活動は、中学校教員をめざす私にとって、多くの学びを得る貴重な体験であり、何よりも子どもたちと直に接し、触れ合う中で信頼関係を築くことができたときの喜びはこれに勝るものはありません。「教師っていいな」と思える気持ちが、私の大学での学習のmotivationを高めてくれています。 
                 記:4年 石川彩乃さん(2020年現在)

元記事「課外での英語を使ったアクティビティ」
https://www.ffl.kanagawa-u.ac.jp/english/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?