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大切なこと

猛烈に忙しいお盆中の仕事も無事終了し、ずっと保留にしていた我が子と海に行く約束を果たしてきました。
※朝は雨が強く、警報も出ていたのですが午後からはまさかの晴れっ!!!

これは行くしかないと声をかけ、父母ヶ浜にやってきました。
はしゃぐ子供を海に浸かりながら遠目に眺めていると
なんとも言えない幸せな気持ちになれました。
何の意味があるのかいきなり走り出し、
何があるわけでもないのに笑いだし、
何を考えているのか、、、いや無心かな、
ずっと穴掘りをする我が子(7歳)をただみているだけで幸せでした。




帰り側に「久しぶりにお父さんと遊べて楽しかったよ!」の一声に
お盆の疲れも吹っ飛びました。
息子よ、ありがとう。
また遊ぼうね。





そして46歳の自分が今、思っていることは、、、




大きすぎた目標

去年、100,000,000円が必要と記事を書きました。
この額はどう考えても今の自分にとっては大きすぎる額です。
でも何故か、集まる?or集まらない?という思考にはならず、
とにかく動こう、という気持ちでこの一年を過ごしてきました。

まず答えだけを言うと「全く集まってない」という状況です。
人々はこれを「失敗」というのでしょう。
いや、まさにその通りなんですが、、、
ではこの一年何もなかったのでしょうか?




目標ができたことで得れたもの

それまでの生活を、毎日を同じように過ごしていたのでは
目標の金額を集めれることはない、というのはわかっていましたので
友人や尊敬する経営者の方や親族などにとにかく話してまわりました。
もちろん具体的、論理的な話ができるわけないタイプの人間ですので
すぐに詰められて終了!
こんな危険な船に乗るなんてとんでもないし、僕が沈むのを必死に止めてくれました。
もう、ほんと、、ダメダメですね〜。。。
それでも一緒になんとか道は拓けないかと伴走してくれる友人もいてくれ
幾つか案を出しながらも、一旦保留となりました。

大きなボスキャラをすぐに倒せれる方が稀だと開き直り、
思考の幅を広げるために本を読み、普段聞いたり、観たりするものが変わり、話す内容や思考の癖も変わり、自分や周りの人への関心事も変わってきました。
どうやら俯瞰できる能力が少し上がったようです。
そうなってくると色々なことが拡がってるような感覚になりました。




喜びの拡張

20代の頃の目標は「この町での自分の生活」をどうするか?というところにゴールがありました。
自分は海が好きで、食べることが好き、コーヒーが好き、人と話すのが好き、ゆっくり本を読むのが好きということで「海辺のcafe」が
この仁尾町にあれば良いな。という思いだけでcafeを開業しました。
忙しい日々でしたが良いも悪いも全てが自分の責任となるその日々は
とてもやり甲斐のある生きた心地のある時間でした。
ありがたいことにそんなcafeを気に入ってくれる人がたくさんいてくれたおかげでゴールへと近づいて行きました。
30代前半にある程度のゴールが見え満足するのかと思えば、そこに登ると次なる目標が見えました。
その目標とは「地方創生」という言葉。
この頃は地域のため、という目標のために価値観を置き、思案し、行動していました。
この地域のため、という言葉はちょっと曲者で
自分のような我儘な人間が使うものではないな、ということに気づけたのが一番の成果だったのかもしれません。
こんな人間は素直に「自分がしたいことをする」で良いのでしょう。
色々な経験を積めたことで自分が本当に大切にしたい価値観に出会えることができました。
それは「点と点をつなぐこと」。
人と人が出会い繋がるということはとても大切なことだと
深く気づくことができました。
40代に近づき、点と点が「人」だけではなく「地域」や「歴史」や「風土」も繋ぐことを意識し、更に繋がるだけではなく、「団欒」を作ることでより深く影響を与え合う形を作りました。
その頃から昔盛んだった「塩作り」を始めてみたり、他地域にいる「同じような価値観」の仲間を探してみたり、生産から消費までの流れをつなぐことで新たな価値を創ったり、世界の食文化と日本、この地域の食文化を繋ぐことで更なる美味しさに出会ったりすることが多くなってきました。



自然と繋がる

ku;belはイタリア発祥の「スローフード」の考え方を。
スペインのバスク、サンセバスチャンで出会った「薪火グリル」の技術と「美食倶楽部」の楽しさを。
そして日本全国や地域の仲間たちから学んだ「セレンディピティな場」の大切さを凝縮し、友人が考えだしてくれたコンセプト、「焚べる、食べる、しゃべるが繋がる宿」を形にしています。
2020年4月にオープンというコロナウィルスと共にスタートしてしまいましたが、こんな時でもやはり人は繋がることが必要だということを気づかせてもらうことができました。
そしてこのku;belで出会った井上岳一さんの「日本列島回復論」の考え方で自然と繋がることの必然性を強く感じ、人と人がより深く繋がるには大澤真美(マミータ)の「対話」が必要であり、その考え方、対話を通じて出会った沢山の仲間たちと息子(7歳)と自分(46歳)といつも学びをいただいている先輩方、そしていつも一緒にいた仲間(30代)の間に当たる10代、20代の素敵な子たちとの数々の出逢いのおかげで「全ての挑戦や失敗が誰かの生きる力になり、引き継がれていく」可能性がある、という心強さを得ることができました。
自然と繋がっていくために、地域や世代を超えて関係が繋がっていき、地域や世代を超えた関係が深まっていくことで、自然がより豊かになっていくように。



これからの自分は・・・

最初の大きすぎる目標はもちろん見据えたまま自然と繋がるための装置を作るために時間を使っていこうと考えています。
それはきっとすぐには実を結ばないことかもしれないけれど10年、20年後に大きな実りになればいいなという「希望」を作るために立ち上げたいと思っています。
この話はまた近々。。。



そして今の自分が大切にすること
それは「愛」と「希望」です。
こんなことを言う46歳はちょっとイタイと自分でも思うのですが
まぁ、そう思うので仕方ないですよね。

「愛」とは自己理解と他者理解の循環であり、
「希望」とは愛を受け入れた先に何とも言えない幸せな気持ちになれるかどうか。と定義づけておきます。

愛と希望を育てるために僕は手段として「団欒」を使っていきます。


自然の中で目一杯はしゃぐ7歳児をみながら
なんら変わらない純粋さではしゃぐ仲間たちの姿が頭の中で重なった、
沢山の希望を感じた夏の父母ヶ浜での幸せな時間でした。










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