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世にも奇妙な…

とある人が大きなくしゃみをしました。
手で口を隠すことなく
そのへんにぶちかましました。

それを隣で見ていた小さな子供が
面白おかしくそれを真似しました。
またその隣の少年少女達も
翌る日真似をして大きなくしゃみを
手で口を隠すことなく
冗談半分でそのへんにぶちかましました。

お父さんお母さんも初めの頃は
注意していましたが
いつの頃からか諦めて
真似をしていた子供達も
はじめは面白おかしく冗談でやっていた
その行為を自然と行うようになりました。

そしてその光景が自然となったこのご家族は
いつの頃からかお父さんもお母さんも
自然と手で口を隠すことなく
その辺にくしゃみを
ぶちまけるようになりました。

あんな風にしたらだめよ。
お下品だからだめよ、絶対に。
などと初め、周囲のみんなはこの家族を
冷たい目で、そして社会不適切家族として
見ていましたが
自由奔放にくしゃみをするこのご家族への
そんな目線は月日が流れるにつれ
羨望の的となり
オレ、私も自由にくしゃみがしたいという
人達が多く出てくるようになりました。

そしてそんな人達もはじめは
一回だけ一回だけと言いながら
いつの日かそれは一回だけの冗談に留まることはなく自然に行われるようになりました。
そして
そう言った人達は五月雨式に増えていく結末を迎えました。

初めはマイノリティだった
マナー違反的くしゃみぶちかまし行動は
今では自由の象徴となり
マジョリティとなりました。

みんな今となっては
自由にくしゃみをぶちかましまくっています。

くしゃみは手で隠してするものだ。
くしゃみがひどいならマスクをするべきだ。
などと叫ぶ輩はこの村では老害認定を受ける
超マイノリティとなりました。

たった1人のマナー違反と
たった1人のおふざけ真似事は
いつのまにか大きな渦となり
社会を変えました。

たった1人のマナー違反とおふざけが
不衛生な社会を実現しました。

"バタフライ効果"
たった一匹の蝶の羽ばたきが、台風の進路に影響を与えるのか、否か。初期のわずかな差が将来に大きな影響を生む。と言ったような意味。

たった1人のくしゃみのぶちかましが
マナーというルールを破壊し
不衛生な社会を実現しました。

これを信じる信じないは別として
こういうことってあるかもしれないな。と思える人は"社会と自ら"にとってこれを読んだ今日の今から、何か行動に迷った時、昨日までとは違う行動がとれるようになるのではないでしょうか。

他人や社会に迎合するな。
しかし自らの自由も奔放にしすぎるな。
そういったことを
1つのくしゃみが教えてくれた
休日となりました。

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