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【B-3】勇者さまっ!出番です!

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これは、選択肢によって展開が変わる
「なんちゃってゲームブック風物語」の一部です

▶ぼうけんをさいしょからはじめるばあい
https://note.com/kudotomomi/n/n9a641f1d1573
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ゆうしゃは、せんし・ブラウンをえらんだ


勇者
「よし、では戦士・ブラウンさんにお願いすることにするよ!」

紹介所受付のひと
「それでは、連絡を取り合います。相手方に伝書鳩飛ばしますので…お急ぎのところ恐れ入りますが2~3日はこの街でゆっくりして行ってください。これ待機用の宿屋チケットです。定型の宿屋で提示すれば無料でお泊りいただけますので」

勇者
「わかった。ありがとう。ではよろしくなっ!」

勇者はテンプの街を歩きながら、行きかう町の人々を観ていた。傷だらけの兵士もいれば、修行中の武道家、用心棒の剣士などさまざまな職業のひとが出会いを求め、意見を交わし、助け合っている。一方で温泉をたのしむ親子連れや金持ち商人もいる…勇者はふと、桃源郷にいるような…この街だけがぽっかり現世から切り取られて浮いているような、そんな感覚にとらわれた。

勇者
「いかんいかん。一歩出ればモンスターがうじゃうじゃいるんだ。悲しい思いをするひとが一人もいない世の中にするのが俺の役目だぜ」
勇者は気を引き締めるのだった。

2日後、紹介所から呼び出しがあり、お願いしたブラウンとの顔合わせの日がやってきた。

勇者
「魔王とやりあえる腕の持ち主…かなり年上の戦士だと思うのだが…粗相のないようにしなければ」

紹介所受付のひと
「勇者様、お待たせしました!こちらが戦士ブラウン・アダムス様です!!」

ブラウン
「勇者殿。長い間お待たせして申し訳ありませんでした。わたくしブラウン・アダムスと申す。不束者ではございますが。勇者殿のお役に立てるよう、懸命に務めさせていただく所存であります。よろしくお願いいたします」

カタイ!!!勇者はそう思った。だが、初対面で発せられる「猛者のオーラ」に勇者は感心し、期待を寄せた。

勇者
「長い旅になるかもしれませんが、よろしく」

ブラウン
「こちらこそ。至らぬ点があればご遠慮なくいってくだされ」

勇者
「聴くところによると、貴殿はブランドールとやりあったことがあるというが本当の話か?」

ブラウン
「ああ。もう何十年と前になるが…あの時は悔しい思いをした。今回勇者様がブランドールと戦うと聴き、わたしの闘争心が激しく燃え上がっている。今回こそは決着をつけたいと思っておるのです。どうか一つ、力を合わせのブランドールの元までたどり着きましょうぞ!」

勇者
「これからちょっと長い旅になるが、よろしくね!」

勇者は、ブラウンに握手を求めた。
ブラウンは勇者の手を取り強く握り返した。

勇者
「いてててててて!」

ブラウン
「勇者殿、大丈夫か。失礼しました。つい緊張して力加減を間違えてしまった。許してくだされ」

勇者
「大丈夫、大丈夫だよ…これだけパワーがあれば頼もしいや…」

そして旅立ちへ…に続く
https://note.com/kudotomomi/n/n9c2124354996


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