温泉施設の洗面台に髪落ちているのイヤ問題
温泉施設の洗面台を利用していると、洗面台に落ちている髪の毛にげんなりする人は多いと思います。
自分の家ならまだしも、顔も名前もわからない人の髪の毛が落ちている洗面台を利用するのは、あまり気持ち良いものではありませんね。
ところで、そもそもなせ洗面台ってあんなに髪が落ちているのでしょうか?
その理由は、ドライヤーを使うことで抜け毛が落ちてしまっていることにああります。
①ドライヤーで落ちる抜け毛は、通常の抜け毛の一部分
人間の髪は、古い毛が抜けて新しい毛が生えるという、生え変わりのサイクルを繰り返しています。平均して1日に50~100本程の髪の毛が抜けています。
この1日の抜け毛のうち、実は大半はシャンプー中に抜け毛が発生しています。ドライヤーをかけたときに抜け毛が多いと感じるのは、シャンプーを通して洗い流せなかった抜け毛がドライヤー中に抜けており、一気に抜け落ちているように感じるからです。
②ひっかかりと熱
髪のキューティクルは濡れると開いた状態になり、乾くと閉じるという性質があります。濡れた髪はキューティクル同士で引っかかった状態になり、ドライヤーで乾かすとキューティクルが閉じることで、抜ける予定だった髪が落ちやすくなるのです。
また、ドライヤーから吹き出る熱風は100℃~120℃と高温で、吹き出し口から少し離しても70~90℃ほどの熱があります。
その熱を当て続けた場合、頭皮と髪を乾燥させて抜け毛が発生してしまっています。
自然乾燥のほうが良いの?
これらの理由を考えると、「ドライヤーをやめて自然乾燥にすればいいのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、髪を濡れたまま放置すると、水分が蒸発する間に頭皮の熱が奪われてしまいます。冷えた頭皮は血行が悪くなるため、栄養が行き渡らず、抜け毛を引き起こす可能性があるのです。
また、濡れたままの頭皮は雑菌が繁殖しやすく、フケ、かゆみ、においの原因になったり、カビが生えて頭皮が炎症したりするケースもあります。
頭皮環境のバランスが崩れることも、抜け毛を引き起こす原因の1つです。
そして、濡れた髪はキューティクルが開くとお伝えしましたが、自然乾燥はキューティクルが開いたままになり、髪を傷めてしまいます。髪が絡みやすくなったり細くなったりする原因になり、ブラッシングなどが刺激となって抜け毛が起こるのです。
このように、自然乾燥はあらゆる側面から抜け毛を引き起こす原因になるので、必ずドライヤーを使うことを心がけましょう。
抜け毛を防ぐ正しいドライヤーのかけ方
温浴施設で他の人の抜け毛を防ぐことはできませんが、自分の抜け毛を抑えることはできますので、その方法を以下3点ご紹介します。
a.しっかりタオルドライする
ドライヤーをかける前にタオルドライをしっかり行い、髪と頭皮の水分をなるべく減らすことがポイントです。ドライヤーをかける時間を短縮でき、熱によるダメージを最小限に抑えられます。
ただし、タオルでゴシゴシと拭くと、開いたキューティクルが傷むので、頭をタオル包み、押すように水分を取りましょう。
b.ブラッシングする
ドライヤーをかける前にブラッシングをして、濡れて絡まった毛を解かすことも効果的です。
細かいブラシは髪が引っかかりやすいので、目の荒いブラシを使いましょう。ただし、ドライヤー中のブラッシングは髪を傷める原因になるので、必ず濡れた髪に行うことが大切です。
また、髪の摩擦を抑えてブラシ通りがよくなる、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)をブラッシングの前に塗るのもおすすめです。ドライヤーの熱から髪を守る効果もあるので、髪を傷めずにドライヤーできます。
ただし、頭皮に塗るとべたつきや抜け毛の原因になるので、頭皮を避けて髪だけに塗ることが大切です。
c.ドライヤーを20cmほど離し根本から乾かし、最後に冷風で荒熱を取る
ドライヤーをかける際は、吹き出し口から20cmほど離し、髪の根本から乾かします。1か所に長くあて過ぎないように、位置を左右に移動させながら、まんべんなくドライヤーをかけましょう。
髪が全体的に乾いたら、最後に冷風で荒熱を取りましょう。頭皮にこもる熱は頭皮が乾燥する原因になるので、冷風で温度を下げて抜け毛を予防します。また、キューティクルを閉めてツヤが出る効果もあるので、ドライヤーの最後のルーティンとして取り入れると良いです。
【番外編】そもそも抜け毛が目立たない温浴施設に行く
こういった、洗面台が多く設置されているような温浴施設ではなく、抜け毛が目立たない洗面台を採用している温浴施設に行くのも手です。
このように、髪を乾かす専用の場所があると、落ちている抜け毛も目立たちません。
こういった一直線の構造になっていると、コロコロやハンディクリーナーによって掃除もしやすいので、施設側の人もこまめに掃除してくれそうですね。
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