マガジンのカバー画像

雑文

100
のらりくらり。
運営しているクリエイター

2017年4月の記事一覧

いい加減、覚めろ。

いい加減、覚めろ。

不条理が秩序として現れる。
2000年が21世紀の始まりではなくて20世紀の終わりである規則を、奇妙だと受け取るのが正常な感覚であるように、まかり通った普通がそこでは歪んだ感覚だった。

つまり俺にとっては、現実で直面する違和感と何ら変わらなかったわけだが。

こうして書き残さずとも忘れられない夢の話
であるのは承知で、それでも1つのフィクションと化すため、ただ書き付けることとする。

もっとみる

自分の書くものは事実ではないにしても、常に真実でありたい。

まるで生きている詩

しだれ桜が亡霊になる前に、猫が輪郭をなぞり、小鳥が美を讃える。無彩色の現実を形作る。
いつか惹かれあった僕らは、簡単に風景になる。逆回りの懐中時計だけに刻まれた昨夜。
僕が飛び降りるときは、その軌跡を握るよ。桜の散る流れより、目覚まし時計を止める几帳面さより、僕の生は強情で。いつだって君を忘れられない。
好きだから離れるという正義。
生きたいから死ぬという神秘。

君の瞳が

もっとみる

シーソーの詩

強すぎると飛んでしまう
磁気にも負けない衝撃波を
発するのはあなた
無邪気に傷つき傷つけ
笑顔は耐久性だなんて
薬でもペットでもなく私が
癒しを与えてやりたい
横暴に大地を踏みつけ
あなたに空を掴ませたい
私が調子にのるとあなたは沈み
あなたがご機嫌なとき私は苦しい
平行線は幻で
だからこそ会えるとき会いたい
どれだけ穏やかな直線も
ミクロでは歪んでいるの
宇宙の一員なればこそ
ジグソーパズルほど

もっとみる
空衣

空衣

なんでこの名前?と聞かれるたび、ああペットの名前から取ってるんですよ、と微笑み返す。そらころも、ではなく、くういと読んでください。

チワワの空(くぅ)とセキセイインコの光衣(ぴぃ)から名付けました。

光衣ちゃんはもう亡くなってしまったけれど、とても綺麗な羽を持っていて、優しい眼差しでこちらの瞳を覗くのです。たまにフンを飛び散らす悪戯小僧でもありました。
空は、家族全員チワワが嫌いだという

もっとみる