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日本の医者は神様なのだろうか?長男の苦い経験から考える

こんにちは! 日仏一家です。

久しぶりの投稿になりました。 皆さん、お元気ですか?

風邪が流行る時期です。

小学生の長男のクラスも少し前に学級閉鎖になり、彼自身もインフルエンザBに罹りました。

今回、長男がインフルエンザになり、親子ともに考えることが多かったのでnoteに綴ります。


長男に風邪の症状が出始めたのは雪の日で、辺り一面雪だらけ。

「う~ん、困った・・・」

医者に連れていきたいけれどどうにもならず、その日一日は様子をみて、翌日医者に行くこと。


あくる日、小児科の予約はどこもいっぱい。
口コミが良くないのが気になりましたが、子どもも診てくれるという市内のクリニックへ
急遽行くことにしました。
診てもらうのがが先決です。

「インフルエンザとコロナの感染者、もしくは疑いがある人は院内に入れませんので屋外で検査します。薬局にも入れません」

去年、次男がインフルエンザAになった時も、寒空の下で30分待たされました。
コロナ禍以降日本の医療現場は現在もこのような方針のようですね。


時間よりやや遅れて外にでてきた院長は長男の鼻から出血するほど強く鼻腔検査をしていました。

「うろうろして人に菌を移さないこと!今週いっぱい外に出ないで周囲に迷惑をかけないように!」
と言い

会計時、院内に入る私を長男が追いかけようとしたとき

「君は絶対入っちゃだめ!」
しっしっ!と、外に追い返していました。

〝犬扱いされて
外で待たせて可哀想だな…〟

と思いながら、会計を済ませ薬局で薬をもらいました。
とにかく薬をもらわなければ。


帰り道
長男「もうあの病院嫌だ。先生も好きじゃない」

私「うん」

長男「パパがいたら大変なことになっていたね」

私「ほんと、そうだね・・・」


クリニックでの一抹を夫に話すと

「なんでそんなひどい扱いをされて抗議しなかったんだ!!」と予想通りの反応。


夫は私が長男を妊娠したときから

定期健診で医者にあれこれ指図され、ときに「体重が増えすぎだ!」と怒られている様子を見て

〝なんで日本の医者は上から目線で偉そうなんだろう?〟と思い始めたそうです。

フランス人の多くは、医者にそんな風に言われたら憤慨するだろうし

医者も患者も同じ人間であり、過度に医者を崇める風潮はありません。

日本は待ち時間は恐ろしく長いのに、診察時間はとても短いことも疑問だったそうです。



話は変わりますが、私の知り合いで長い期間、不妊治療を受けていた友人がいます。

友人は小柄で細身だけど健康的で素敵な女性にもかかわらず

「こんなに細い身体で、本当に子どもを産めると思っているの?
あなた、やる気がないんでしょう」

と医者に怒られ、診察室を出たあとは毎回泣いていたと言っていました。
(彼女は現在女の子2人の素敵なお母さん)

私自身も産科医に手厳しく言われ、落ち込みましたが
不妊治療の現場も、配慮が欠けていることにとても驚きました。


今までも医者に対して不満を感じ、今回我が子もひどい扱いをされたのに
どうして私は抗議しないんだろう? 
自分が情けない。

しかし、このままでは医者がずっと上から目線で、患者が萎縮する図が永遠に変わらないのでしょう。

さらに
長男はインフルエンザ回復期に、両足に筋炎が生じ丸2日間程歩けなくなりました。
感染者の1%に起こる稀な症状でインフルエンザ回復期、6歳前後の男の子に起こるそうです。

親子ともに驚きましたが、それでも無事回復して長男は学校に復帰しました。
とても心配しましたが、歩けるようになったときは本当に安心しました。

その後、クラスは違うけど同じ学校の友達に
「家で一緒に宿題やろう」
と誘われた長男。

しかしお友達の家にいくと
〝学級閉鎖があったクラスの子だから〟
と家に入れてもらえなかったそうです。

状況がよく把握できないながらも、少し悲しそうに帰ってきました。

医者を過剰に崇める日本の風潮、医者の偉そうな態度を我慢してのみ込む患者、インフルエンザやコロナに感染しないよう過度に心配して動き回る大人。

弊害を受けているのは
風邪になること自体も許されず、なった後も窮屈な対応を強いられる子どもたちなのではないだろうか。

私達大人の至らなさ、大人が物事をきちんと直視しないせいで

守られるべき小さな子どもが傷ついている。


もしも自分が、家族がぞんざいな扱いを受けることがあったら、

「それはあまりにもひどくないですか?」


と言ってみようと思います。

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