記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

独白だけでここまで読ませてくるか「春にして君を離れ」:アガサ・クリスティー

はじめに

こないだのAmazonセールにて電子書籍でゲット。アガサ・クリスティーは一度は読破してみたい作家さんの一人。やっぱり面白かったなぁ~

本の概要とあらすじ

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダードからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見すえ、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。(Amazon商品説明より引用)

感想

一見完璧に見えた主人公。独白が延々と続くにつれて、今まで見ようとしてこなかったものが次々とこみ上げてきます。

せっかくの気づきを得たのに、なぜまたチャンスを逃してしまうのでしょうか。長年にわたって犯してきた小さな過ちたちが積み重なって、周囲が諦めてしまったからでしょうか。

モノローグが続くだけなのに、引き込まれてぐいぐい読んでしまいました。誰も殺されてはいないのに、この人たちの人生が続いていくかと思うと背筋がぞっとします。

My thoughts in English

At the very beginning, there was perfect heroine. However, as monologue of heroine went on and on, there appeared whole another aspect of life.

She got finally the realization of happenings in her life but missed a great opportunity. Why? Probably people around her had already been disappointed by her many mistakes in the past.

This book made almost only heroine’s monologue but had strong charms of page turner. This book has no murderer but spine-chilling.

この記事が参加している募集

読書感想文

よろしければサポートお願いします! このサポートは、新しい本や、書くためのエンジン(=コーヒー)のために使おうと考えています。