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戦争や人類滅亡にそれほど楽観的でいいのだろうか?

カルチャーラジオ 日曜カルチャー 人間を考える いのちを見つめる(2)

3月10日(日)午後8:00放送2024年5月5日(日)午後9:00配信終了

理論物理学者・佐治晴夫さん
数学、物理学、天文学、宇宙論を半世紀以上の研究によると、
人間は宇宙の産物であり、宇宙の進化によって形成された存在物であるといいます。
また、未来を想像して予測できる能力、「考える」力こそが人間の持つ最大の特徴であると解説します。
「メメントモリ」(死を想え)などを引用しながら命について、また今を生きることの意味について語ります。

NHK

彼の主張の戦争の部分を筆者が要約すると、
文化特に音楽と、星空が、
人間の行動を戦争のないものに変える可能性があるという。

私が危惧するのは、
そんなことを聞いて安心した人々が、
戦争を撲滅することの努力を緩めることが起こることだ。

人類は、二足歩行によって、
脳を発達させたと同時に、
その脳の大きさゆえに、
赤ん坊が未熟なまま生まれざるを得ない進化を遂げた。
そのため、母親一人で育てる他の哺乳類と比べ、
子供を複数の大人が育てることによって、
生き延びてきた。
それは家族を大事にする気持ちを生んだ。

同時に、巨大な脳で生まれた想像力で、
他の哺乳類にはない
「同種の他者との競争や闘争で、相手の致命傷になることはしない」
のと反対に、
「場合によっては、相手が攻撃していなくても
将来の身内の脅威になるかもしれないことを想像し、
それを防ぐために他人を殺すようになった。
その最たるものが戦争だ。」
身内を守りたい気持ちが
「身内以外を滅ぼしたり、他者を絶対的支配下に置く。」
ことを産んだのた。

さらに、生物の進化は、
もう生物学的身体構造が似ていること
に留まらないないだろう。

頭の使い方や精神構造は、
それ自体で全く別の生物に進化した状態にもなりうる。

例えばプーチンが、
そのような進化で、
佐治晴夫さんの希望するような
「文化や星空に触れることによって、
(身内以外の人類全体の)他者を思うに至る種」
でない
別の種だとしたら、
彼の戦争による破壊力の拡大速度が、
他に人類の
平和を願い構築する動きの拡大速度を
上回るなら、
人類はあっというもに滅びるのではないか?
間に合わないのではないか?

多くの人は
あまりにも楽観的すぎる
と私は思う。



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