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MILKとわたし

原宿に本店のあるファッションブランドの「MILK」。
出会いの順番ははっきりと覚えていませんが、
2つの出来事がほぼ同時期に起きたことがきっかけです。

まず、中学校の図書室でふと手に取った本。
真っ青のシンプルな表紙が印象的な本。
嶽本野ばらさんの「ミシン」、
その中に登場するのが「MILK」です。

物語の中に現実に存在するブランドが描かれている、
自分にとっては初めての作品で、
なんだかワクワクしたのを覚えています。

そして、その頃の愛読書が「Zipper」でした。
(Zipperとの出会いについてはまた後日、、)
せっかく毎月雑誌を買っているのに、
一向にブランドに詳しくなれないなぁと思い、
とにかく目についた服のブランドをチェックしてみることに。

そこで圧倒的に多かったのが、
「MILK」
「Vivienne Westwood」
「World Wide Love」
の3つだったのです。
(MILK以外のお話はまた後日、、)

初めてのMILKは、
京都駅近くにあったFISMYという施設内の店舗です。

修学旅行の行き先が、京都・大阪だったのですが、
1日自由行動の日があり、
普段はなかなか行けないお店を巡り尽くそうと、
分刻みのスケジュールを組んで、見事にドタバタ。。
滞在時間数十分で、ほとんどのお小遣いを使い果たしました。
元々MILK以外では買い物をしない覚悟だったので、
あとはひたすら友達の付き人です。

その後、姉が住んでいたということもあり、
年に1回は京都に遊びに行っていたので、
その度に少しずつMILKを手に入れていました。
(途中で四条あたりの路面店に移転したような気がします。たしか、、)

なぜか距離は近いはずの東京に行く機会がなく、
本店デビューは高校生活も後半になってからだったと思います。
留学の準備のために都内に行かなくてはならず、
それを口実に母を引き連れて原宿へ。

お上りさん感丸出しで店内をみていたのですが、
その時、お店のスタッフの方とは雰囲気の違う方が、
何点かおすすめを見せてくれたんです。
オーバーサイズのスカジャン風ジャケットで、
もちろんすっごく可愛かったのですが、
予算も限られる中、長く着れるからという理由で、
黒いシンプルな(と言ってもリボンは付いてます♡)コートを購入。

後日冷静に思い出してみると、
デザイナーの大川ひとみさんだっのではないかと、、!!
あの髪型、周りのスタッフの方の対応、おそらく。。
せっかく声を掛けていただいたのに、
憧れのMILK本店に行けたというテンションで、
何か失礼なことでもしてしまったんじゃまいかと気が気じゃありません。
あの時の自分バカバカバカバカ!

大学生の時にユニクロとコラボした時には、
ほぼ全点大人買いしても、
普段1、2点買うのと合計金額が変わらなかった気がします。

就職時に東京に住んでいた時は、
アトリエセールなどを活用してショッピング。
コロナ禍には、オンラインショッピングで、
ノベルティのマスクが勿体無くて使えないということも。

一度にたくさんは買えませんが、
何年もかけて少しずつ増えた服やアクセサリーは、
それなりの点数になっています。

中学生の時に出会ってから今まで、
好きという気持ちは変わらないので、
諸事情で着れなくなってしまっていても、
ほとんど全点手元に残しています。

例の黒いコートは、上品さのあるデザインなので、
今でも特別な時に着ることができます。

会社勤めをしていた時は、
カーディガンやジャケットなどを
ぎりオフィスカジュアルかなと言い聞かせながら着用。
ミントカラーにハートのボタンや
うさぎさんのしっぽみたいなぽんぽんボタン。
まぁ、キャラクターで許されていたと思うことにします。
(巨大なミッキーの耳あてで、お客さん先にも行ってましたので、、)

1点1点思い入れがあるので語り尽くせませんが、
これがわたしとMILKについてのお話でした。

今回思い出した「ミシン」。
改めて読み返してみたいと思いました。
(まだ読んでないんかい。)

ちなみに同じくミシンの中に含まれる「世界の終わりという名の雑貨店」と、
Zipperで気になったブランドだったというのが、Vivienne Westwoodとの出会い。
ほぼ同時に全く同じ経緯で2つのブランドを好きになりました。
Vivienne Westwoodについても、また後日語れたらと思います。

I♡MILK

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