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不妊症の検査はどんなタイミングでどんなことをするの

こんばんは(^ ^)クマです!

不妊治療を始めると様々な検査を行うと思います。

どの時期にどんな検査を行うのか知っていた方が仕事の調整をしやすくなったりするかもしれないので、ざっくりとした検査時期や内容についてお伝えしていきます。



◎初診時

初診では経膣超音波を行い、子宮筋腫やポリープなどがないか、双角子宮や中隔子宮などの子宮形態異常がないか、卵巣嚢腫や卵管水腫などの卵巣の異常がないかをみます。

また、卵胞の大きさや卵胞数、内膜の厚みなどもチェックします。

受診する時期が合えば、排卵日がいつになりそうかも教えてくれたり、場合によってはその周期からタイミングや人工授精を行っていけるかもしれません。

もし、初診の周期から治療をしたいのであれば、月経中2〜5日目に受診すれば確実にスタートできます。もし、そこでの受診が難しければ排卵の時期(28日周期くらいの方であれば月経開始日から数えて12日目前後)に受診し、卵胞が大きくなってきていることを確認できれば、いつタイミングを取ればいいのか教えてくれたり、都合が合えば人工授精の予約も取ってくれたりします。

それ以外に初診時で行うことは、子宮頸がん検診や採血、クラミジアの検査、精液検査です。

子宮頸がん検診は市町村の検診や会社の健康診断で直近1〜2年の間にやっていれば免除になることもあります。もし実施する場合、月経中はできないので月経時以外に受診して検査しましょう。頸がん検査だけで受診するのは受診回数が増えて大変なので、卵胞チェック時に合わせて検査することも多いです。

クラミジアの検査は頸がん検診のようにぬぐいの検査もあれば、採血でみていくものもあります。採血の場合、抗体検査になるので過去にかかった既往があるかについても見ることができます。

採血内容は病院によって様々ですが、AMH(抗ミューラー管ホルモン)や風疹抗体は採血に入ってくるでしょう。それ以外にも性感染症やホルモンの採血、肝機能や腎機能、甲状腺ホルモンなど様々な内容が入ってくる可能性があります。

精液検査はできるだけ早めに実施しましょう。もし精子の運動率が悪かったり、無精子症だった場合、タイミングや人工授精では妊娠が難しい場合があります。それを知らず、無意味な治療を続けるだけになってしまうと時間がもったいないので、できるだけ早めの検査をおすすめします。




◎月経2〜5日目

月経がきて2〜5日目はホルモンがホルモンが低値になりリセットされている状態です。

卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体ホルモン(LH)、エストラジオール(E2)、プロラクチン、テストステロンの基礎値を採血にて測定します。

月経中の超音波検査はやる病院とやらない病院があるかもしれません。

月経中には胞状卵胞数を見ることができるので、例えば採卵周期であれば期待できる採卵数は何個かの目安を知ることができます。

また、卵巣の腫れがある場合、ピルを処方して腫れを小さくしてから治療をした方が、卵胞がスムーズに発育・排卵する可能性が高いので、月経中の超音波で卵巣の状態をチェックすることも大切かもしれません。




◎排卵直前

卵胞チェックを行います。卵胞の大きさや内膜の厚みを確認し、排卵日を推測します。必要時、LHサージという排卵の引き金が出ているかどうか尿検査にてチェックします。

ちなみに排卵チェックはご自宅でも簡単にできるキッドが売っています。


排卵が近くなると頸管粘液という透明なおりもののようなものが増えてくるので、その量や粘稠度によっても排卵日が近いか確認します。




◎黄体期

排卵後の時期を黄体期といいます。

黄体期にはちゃんと排卵したかを超音波にて確認します。

大きく育っていた卵胞が消えて無くなっているかを確認するだけでなく、黄体化未破裂卵胞と言って排卵せずに卵胞が残ってしまっていないかもチェックします。

黄体化未破裂卵胞については以前の記事でまとめていますのでそちらをご覧ください。


また、黄体中期にはプロゲステロンの値も測定します。

プロゲステロンは着床を助けてくれたり、基礎体温を上昇させてくれるホルモンです。

黄体中期に最も高くなりますので、その値がしっかり上がっているかチェックします。測定時期によっては下がりかけているところ、上がりかけているところをみてしまう可能性があるので、できるだけ適切な時期に実施していくことが望ましいです。適切な時期とはそのかたの月経周期によっても前後しますが、排卵後1週間あたりのところのことが多いです。




◎卵管造影検査、子宮鏡検査

卵管造影(通水検査)や子宮鏡検査はクラミジアがないと判明した月経10日目以内で尚且つ月経の出血が治まっている時期です。

10日以上経っていると子宮内膜が厚くなってきていて正しく診断できませんし、月経の出血があると視界が真っ赤になってしまってうまく子宮内を見ることができません。

また、クラミジア陽性の場合、治療後に実施します。

クラミジアが陽性で未治療なのに検査をしてしまうと、子宮や卵管内に菌を広めてしまう可能性があるため、卵管造影検査や子宮鏡検査を実施する前には必ずクラミジアの検査実施も必要です。

卵管造影検査は造影剤を使用しますので、甲状腺の機能が正常でないと実施できません。必ず甲状腺ホルモンの値を検査してから実施しましょう。

バリウム検査を実施した1ヶ月以内に卵管造影検査を行うとバリウム(造影剤)がお腹の中に残っていて、卵管造影検査の妨げになるので、直近1ヶ月に造影剤を使う検査を行っていないかも確認しましょう。




主に上記のような検査はどこの病院でも行っていくと思います。

適切な時期に検査をできるよう、事前に知っておくことで仕事の調整もしやすくなるかもしれません。

是非、検査をスムーズに終わらせ原因の特定や検査結果を治療に反映できるようにしましょう。


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