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夏休み旅行記【沈黙する広島編】

家族の夏休みの旅行記を書いております。
1日目はこちら。
直島に行って岡山に宿泊しました。

2日目は朝方、岡山から新幹線に乗車し、広島駅に着きました。

ついたよー

ちゃらら〜

ちゃらら〜

夫が今回の旅でたびたびこのテーマソングを歌うのです。
私はちゃんと「仁義なき戦い」を観たことはないのですが、何やら広島が舞台とのこと。

「孤狼の血」は一緒に観たんですよ。絶対私は観ない映画のセレクトですが、夫が観てるとたまに観たりするんです。

昔、私が勤めていたデイの利用者さんであきらかにそのすじの方ですか?みたいなおじいちゃんがいたんです。顔が映画に出てくるような極悪なお顔をされているんですが、すごく丁寧な方で。私にもすごくやさしくしてくださったんです。

でもね、ある日新規の利用者さんがいらした時に「広島から来ました」みたいなご挨拶をされたのですが、その極悪顔のじいちゃんは

「あんた、広島から来たんですか?
どこの組のもんですか?」

っておっしゃっていて

ちゃらら〜

って頭の中で流れました。

組って「ひまわり組」とかそういう組じゃないよねーっていう。

めっちゃ余談でしたが

話を元に戻しまして

広島に来たかった理由は2つあります。

1つは
「おいしいものを食べたい」

広島といえば
広島風お好み焼きじゃないですか。

なので、さっそくお昼ご飯は、お好み焼きにしました。

目の前で焼いてくれるシステムです
キャベツがいっぱい
できた!
おやおやお昼からいいもんですな。(私じゃないよ)

「お好み村」というお好み焼き屋さんがつまっているビルで食べました。
3〜5階にお好み焼き屋さんがぎっしり何店舗もつまってるんです。圧巻!

そして、もう一つが
牡蠣ですよね。

私たち夫婦は牡蠣が好きです。
子供たちも牡蠣フライなどは好物です。

なので、こちらはお夕飯に食べましたよ。

生牡蠣ぷりぷり
牡蠣フライさくさく

あとはホルモンを頂きました。
広島ではホルモンが有名だそうです。

豚の胃袋だったかな


旅のもう一つの目的は

「戦争について知ること」

でした。

私は広島に訪れたことがないので
原爆ドームと広島平和記念資料館に行ったことがありませんでした。
なので、子供と共にいつか行こうと決めていたのです。
しかし、あまりにも幼い年齢だと見ても内容が理解できず、こわさのみ伝わってしまうのでは?と懸念した私は、子供が少し大きくなるまで待ちました。
今年は娘も息子ももう理解できると判断したので、いよいよ連れて行こうと決意したのです。

先に資料館に着きました
ぱしりと撮ってみる
朝から早くも長蛇の列

並んでいる方たちを見回すと、家族連れが多かったのですが、特に外国人の方たちが目に着きました。しかもかなり多国籍。

私たちの列の前に、漫画のワンピースのルフィの麦わら帽子を被った白人の小学生くらいの男の子がいまして、お父さんと一生懸命話しています。

息子も娘もワンピースが好きなので傷のついた公式グッズの帽子を見て「ルフィの帽子だ!」とすぐに気づいていました。

後々、タクシーの運転手さんにうかがったのですが何やら外国人の方の観光はまた増えてきているとのこと。
「G7の影響ですよ」
と話されていました。
関心が高まったのでしょうね。

入り口を抜けて、資料館をゆっくりと見させてもらいました。

会場内は、たくさんの被爆者の遺品や当時の写真、絵などが展示されていました。
他にも核兵器の危険性や歴史について学べます。

私は昨年もこの田中泰延さんの文章を8/6に貼りました。
あらためてこの文章を読んだ上で、今日この日にこの記事を投稿しようと決めてました。


私はまず...館内で写真を撮る気持ちが全くもてませんでした。

ただただ圧倒されていたからです。
そんな余裕はありませんでした。

そして、私たち家族はお互いに話を全くしませんでした。

思い思いに展示物を眺めて....最後まで熱心に展示物の字を読んでいたのは私たちの息子でした。

私たちは沈黙の中で
たくさんのメッセージを受け止めたように思います。

まず、知ることだなと思います。

知らないことがたくさんある。

そして、耳を澄ますこと。

たくさんの声があってたくさんの日常があって、一人一人の物語があったことを、平和記念資料館は知らしめてくれます。

戦争は他人事ではないと私は思っています。また、もしかして訪れるかもしれないものでもあるし、もう近くまできているかもしれない。

今回、子供と見られてよかったなと思っています。目の前にいた、ワンピースの麦わらの少年も父親と熱心に話をしていました。彼らはここで何を感じたのか...。

そのまま原爆ドームに向かいました。

息子は「こんなことが起きたなんて信じられない」
「戦争はあってはならないこと」と話していました。

私は「心の底から思って発せられたことばだな」と、素直に息子のことばが響いてきました。


2日目はそこまでとし

3日目は近くにある「おりづるタワー」から原爆ドームを見下ろしました。

おりづるタワーの展望台は吹き抜けになっており、風が心地よく「ずっとここにいたい」と家族4人で話していました。

広島の街並みと青空がまぶしくうつります。

館内で素敵な折り紙が購入できます
みんなでつるを折りました
このつるを
ビルの隙間に落とします。皆さんが今まで折った折り紙が重なっています

また来たいなと思いました。

何度だって訪れていいと思いました。

忘れてはいけないことがたくさんつまっていて、いつもいつでも心に置いておくことだと、街並みを見ても思います。
ここだけではなく、原爆後に街の中に残った建物や木もたくさん見ました。

家族で考える機会ができてよかったなと思います。

ひとりひとりの人生があったんだなと思うし、それらは私たちと変わりないものであって、奪われていいものではなかったと思います。


今回の旅。盛りだくさんでした。

また、来年も家族で旅ができるといいなと思います。

日常をまた一生懸命過ごしていきたいと思います。

読んで頂いてありがとうございました。

皆さんも良い夏をお過ごしください。

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