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우리의 앙팡맨




表現が適切かはわからないけれど、防弾少年団は私にとって、宗教に近いものがある。彼らの発する言葉はありがたい説法であり、曲は賛美歌で、彼らがその場にいなくても韓国に行って聖地巡礼をするし、グッズやDVDを買うのはいわゆるお布施に近い感覚?ここまで書いて自分でも思った、いろんな意味で怖い。


彼らの存在は偶像(=idol)である。


私の家は無宗教だから何か特定の神様を信じたことはないけれど、受験の時はお寺に合格祈願をしに行ったし、願掛けをするし、神様に一生のお願いを使ったことだってなんどもある。 宗教の有無に限らず、誰もが自分だけの神様を心の中に持っているんじゃないだろうか。



私は最近、何か嫌なことや辛いことがあると、なぜか「アー助けてジンくん!」と言ってしまう。助けてじんくん、ということでなんとなく、スッと心が軽くなる気がするのだ。確かにそれは、心からの叫びなのだけれど。


神様は人間の悩みに耳を傾けてくれるけれど、人からどう見られるかで悩んだりしない。誰かに間違っていると非難されることもない。神様はその人の世界で一番正しいから。
でも、防弾少年団は神様じゃない。生身の人間だ。私たちと同じように生活をしているし、生きていれば楽しいことも嫌なこともあって、間違いを犯すこともある。それぞれの人生を、私たちと同じ時代に生きている。だから、私みたいなファンが、彼らを神様だと大きな声で言うことは彼らにとって負担だろうし、そもそも彼らは誰かの神様になりたくてアイドルになったわけではない。



위로와 감동이 되고 싶었었던 나
癒しや感動になりたかった僕
그대의 슬픔, 아픔 거둬가고 싶어 나
君の悲しみ、痛みを抑えたかった僕(LOVEYOURSELF:結 『Magic Shop』)



日々の生活の中でどうしようもないのにモヤモヤしたり、傷ついたり、不安に感じたりした時に彼らに助けを求めてしまうのは、防弾少年団がみんなのスーパーヒーロー ”anpanman” だからだ。
アンパンマンは弱ってる人に自分の顔を分けてあげる。そのぶん自分は元気を失ってしまうけれど、じゃむおじさんが新しいパンを作ってくれれば元気100倍元どおりになる。


じゃあ、彼らにとってのじゃむおじさんって誰だろう。彼らを元気100倍にさせるものは、なんなんだろう。


私は正直、彼らが生きていてくれればそれでいい。これは冗談でも大げさでもなく、一般の人には伝わらない感覚かもしれないけれど、K-POP界隈の人は結構口にする言葉だ。
大好きな人たちには、常に安全な場所にいてほしい。彼らが元気に活動できることは当たり前のことじゃないから。自分たちではどうしようもない大人のいざこざに巻き込まれたり、人前に出ることが怖くなってしまったり、いつのまにか思っていたより大きくなっていた自分の姿を負担に感じたりする。人の前に立つ仕事をしている以上避けられない出来事かもしれないが、どうやったってしんどい時はある。そんなときに、元気になるための方法を彼らは一人一人、ちゃんともっているだろうか。

防弾少年団が「ウリARMYのために…」というたびに、私は少し苦しくなる。ファンからしてみればその心はすごくありがたくてうれしいことなのに、いつも第一にファンのことを考えてくれる彼らが、「ウリARMY」という鎖に縛られてしまっているような気がしてしまう。私たちファンの存在が彼らを苦しめてしまうのなら、それはなんて切ない矛盾なんだろう。


VLIVE中にグクの携帯に知らない番号から電話がかかってきた。お酒を飲みながらの放送で結構酔っていたのもあるとは思うけれど、あまりにも淡々とグクが「サセンですね」というのでびっくりした。それが当たり前のことのように言うところに、アイドルの現実を垣間見た気がしてゾッとした。釜山からソウルに帰る駅でファンがスマホを片手にグクを追いかけている動画を見た。グクはなんのリアクションもなく数名の大人に囲まれて歩いていたけれど、そういう時、彼は一体何を考えているのだろう。

サセンのことをファンとは呼べないけれど、どんなことがあっても笑顔でステージに立っている彼らの原動力って一体なんなんだろう。人を信じることが、難しくなってしまわないだろうか。サセンからの電話も追っかけも、当たり前のことだから感覚が鈍ってしまったのだろうか。もうそこに疑問を抱くこともなくなってしまったのだろうか。なんだかそれって、すごく怖い。



誰かのために生きたいと思えるほど大切な人に出会えることはすごく素敵なことだ。でも、必ずしもそれがいいことだとは限らない。自分はその人になれないし、自分の人生は自分のものだから。この世に絶対なんてものはないから。どんなに相手のことを愛していても、それが永遠に続くとは限らないし、その愛の形が必ずしも綺麗なハートであるとも限らない。時にいびつだったり、濁っていたりすることもある。
関係が破綻した時に残るものは「誰かのことを愛していた」という記憶と思い出だけだ。それだけじゃこれから先の長い人生を生きていくことは、できないでしょう?


だからわたしたちは、自分のために自分の人生を、時間を、使わなければならない。


私たちの神様であり、スーパーマンであり、アイドルであるオッパたちが、どうか毎日幸せな気持ちで、ありのままの自分を愛して、やりたいことは全部やって、自分のために生きていますように。そして防弾少年団が幸せだと思える時間が、できる限り長く続きますように。 たとえこの花様年華が終わっても、私たちファンはあなたたちが楽しそうにふざけあっていた姿も、かっこよすぎるステージの上での姿も、優しいメッセージも、ずっと忘れないし、ずっと大好きだよ。





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