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マッチングアプリで歌舞伎役者(自称)に遭遇した話①

大好評、マッチングアプリシリーズ第2弾。

今回は歌舞伎役者(自称)に遭遇した話。
念のために言っておくと、彼は本当に歌舞伎役者だったわけではない笑

どちらからいいねしたかは忘れてしまったが、私の好みのタイプではないので、向こうからだったのだろう。

私より9歳年上でそこそこの年齢差があったのだが、プロフィール写真を見る限り肌が綺麗で若々しく感じた。
あと、有名私大卒で、年収が良かったのもマッチングした理由だった。

だがプロフィールの文章から、「むむ…」と思うところもあった。

初めて会う人には、肌がキレイ・歌舞伎役者にいそうと必ず言われます。
写真写りが悪いらしく、実物の方がいいとも昔から言われます。


みなさんもうお分かりだろうが、この一文から彼を歌舞伎役者と命名したのだ。
そう言われてみると確かに、中村勘九郎っぽい顔をしている。

でも、それ自分で言っちゃうんだー😓

肌がキレイとか、歌舞伎役者にいそうとか、実物の方がいいとかさー
わざわざ自分でアピールする人って、ねぇ…
本当に周りの人に言われてる?自分の妄想じゃない?

ちょっと、いや、かなりナルシストなのかしらと思ってしまった。

あと、もう一つ気になる点があった。
顔写真が全て自撮りだったのだ。

一枚はスーツを着ている写真、もう一枚は私服の写真。
どちらもスマホで自撮りしているような感じだった。

私はマッチングアプリを利用するにあたり、関連書籍を読んだり、ネットで情報収集したのだが、自撮り写真を使用するのは男女ともに地雷と書かれていた。

写真を撮ってくれるような友達がいなかったり、友達がいないなりにプロに撮って貰おうという気もなく、適当な写真を自分で撮るのはちょっと変な人が多いのだとか。
※ちなみに一番避けた方がいいのは、トイレで自撮りしている人らしい。

この歌舞伎役者の私服写真は自分の部屋の中で撮ったものらしかった。
流し目のキメ顔でこちらを見つめている。
が、彼の後ろにはタオルやら靴下やらがぶら下がっており、それらもばっちりと写り込んでいた。

せっかくキメ顔してるとこ申し訳ないんだけど、洗濯物の方が目立ってる😅
せめて洗濯物は写らないようにしたら?

こういうの平気で載せる神経をしているということは、やっぱり変な人なのかも。


プロフィールだけではなく、メッセージのやり取りにも違和感があった。

こんばんわ」とメッセージを送ってくるのだ。
一度だけではなく、毎日必ず夜になると、「こんばんわ🌛」と送られてきた。

これは結構衝撃的だった。
30代後半の、しかも誰でも知ってる有名大卒の男が、こんな間違いするの!?
こんなの小学校の国語の問題だよね?
誰にも指摘されたことないの?
いや、それとも私がツッコむのを待っているのか?
予測変換とかでフツーに「こんばんは」って出てくるよね?
わざわざ、「は」を消して「わ」に変えてるの?

なんで、なんで、なんで、と、頭の中がぐるぐるした。

私は「は」と「わ」を間違えたり、「こういう」を「こうゆう」と書く人が苦手だった。
なので、この人はナシかなと思った。
でも、なんとなくメッセージのやり取りは続けていた。

そんなある日、歌舞伎役者がそろそろ会いませんかと言ってきた。
どうしようかなーと思ったが、私はとりあえずいろいろな人に会ってみようという方針のもと活動していたので、会ってみることにした。
あと、実際に会ってみたらもっと変な人かもと単純に興味が湧いたから。

あまり本気度が高くない人だったので、平日の仕事帰りに飲みにいくことにした。(ちなみに本気度の高い人にはなるべく休日に会おうと必死で時間を空ける。)

お店は歌舞伎役者が予約してくれ、当日は最寄駅に19時に集合することになった。

つづく

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