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フランケンシュタインになるのも楽じゃない

これは、私のピルケース。1日3回の薬を飲むのを忘れるので、100均にて購入。
大好きなステッカーを貼ってある。

走り回ったり、転げたり、座ったり。
かわいい!

このキャラクターは何ぞや?とお思いになったあなた。
このちょっと変わったわんちゃんは、私の愛するティム・バートン監督作品「フランケンウィニー」のスパーキーくんです!

私が初めてこの映画(当時のものは実写版)に出会ったのは20年以上前、色んな映画をレンタルビデオで観漁っていた時に、ティム・バートンの他の映画と同時収録されていたのでした。

ストーリーは、スパーキーを不慮の事故で亡くしてしまった主人公ヴィクターが、愛犬を取り戻すべく、とある実験によって蘇らせてしまうというもの。
平たくいえば、フランケンシュタインのわんちゃん版。

スパーキーの可愛らしさと、ヴィクターのスパーキーへのまっすぐな愛。でも、そこにある不気味さ。
私はこの映画がとても好きだった。

だから、またそこから時を経て、この映画がティム・バートン監督の手によってストップモーションアニメ化されると聞いた時の喜びはたいへん大きかった。

しかも、実写版と同じ白黒映画でアニメ化されるの、最高にロマンがある!

浮かれた私は、映画館のグッズ売り場や、ネットでグッズを買いまくった。
ユニクロがコラボしたUTなんて4枚も買った。

そして、いよいよ映画を観に行った日。
私はもちろん最高に浮かれていた。スクリーンに映されたDisneyの文字の後ろに雷が走っている演出に、既に、ティム・バートンの世界だ!と胸を高鳴らせていた。

そして、物語の始まりに綴られるスパーキーとの平和で幸せな日々。コミカルで、どこか人間っぽいスパーキーがたまらなく可愛い。

しかし、私はたいへんなことを忘れていたのだ!
フランケンシュタインになるということは、1回死という現象を経ないといけないということを。

スパーキーがフランケンシュタインになってからが、クライマックスなのだから、映画の序盤で確実に死ぬのだ。

そのことを、思い出してしまった。

短くて細い尻尾をちぎれんばかりに振っている、このファニーでキュートな生き物が死んでしまうと思うと涙が滲んだ。
それほどに可愛い可愛いスパーキー。(もちろんフランケンになっても可愛いんだけど)

ちょっと早すぎるタイミングで、泣いちゃったりしたけど、やっぱりストップモーションアニメ版も最高でした。

フランケンシュタインになるのもたいへんだな…と思った出来事でした。

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