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陝西の麺こそ本物であり、それ以外は陝西の麺のパクりでありニセモノであると主張したZ君のお話

中国の西安という場所を知っていますか?

秦の始皇帝が首都とした場所で、その後も多くの王朝で首都として用いられた歴史のある場所です。

また、西安に住んでいた日本人から聞いた話ですが、西安人というか陝西省の人は、麺とかパンは自分たちが起源だと信じ込んでいるそうです。

パスタとかピザは大昔に陝西からイタリアに伝わったのだと主張すると笑っていました。

確かに、西安で食べることができる麺や餅には、イタリア料理と似ているものが多くあります。

シルクロードを伝って、東方のモノが西洋に伝わるってことはあると思いますが、大昔に伝わったと、今のイタリア料理をディスったり、自分たちの手柄のように言うのはどうだろうと思ってました。

また、西安に住む友人も、ちょっと西安人や陝西人のことを大げさに言っているのではと思ってましたが、そんなことはありませんでした。

先日、日本語の授業をしているときのことです。

自分の好きな食べ物を紹介するというテーマでグループで討論しました。

皆さん、それぞれ好きな食べ物を紹介し、その理由を話して和やかに進んでいたのですが、西安人であるZ君の番になったとき教室の空気が妙なものになってしまいました。

まず、西安人Z君は、自分はラーメンが好きだと言います。

そして、自分が言うラーメンとは「陝西の麺」のことであり、それ以外は「陝西の麺」の劣化版コピーに過ぎないと、誇らしげに言います。

さらには、くまてつ先生はラーメンが好きだと自己紹介したけれど、日本のラーメンだなんて、麺とも言えない食べ物で、アレが好きだなんて気が知れないとカタコト日本語で話します。

参加していた他の学生たちは、こいつ何言ってんのと言う顔で見ています。わたしは、どう対応すればよいか考え、反論するのも同意するのも良い結果にならないなと思い、黙って聞くことにしました。

彼は、しばらく持論を熱く語り続けた後、場がいくらかしらけたことに気がついたのか、以上ですと言って話をやめました。

彼が話をやめた後、何と言おうか少し悩んだのですが、「はいはい」とだけ言って次の人に話をするように進めました。

その対応に、他の学生たちは爆笑していましたが、いくらか大人げなかったかなと反省しています。

さて、日本のラーメンの起源について、日本人が自分こそ元祖であると主張するってことあるのでしょうか?

わたしの故郷は福岡ですが、元祖長浜ラーメンとか、元祖長浜屋とか、元祖を名乗るお店があることは知っています。

でも、だからといってラーメンの元祖が自分だと言っているわけではありません。

また、自分たちの作ったものが、他の場所で別の進化を遂げたとしても、ぶち切れたり、自分たちが本物だとわざわざ言ったりもしないでしょう。

カルフォルニア・ロールを寿司だと思い込んでいる人に説教をたれたりはしないのです。知らんけど。

何か話がぼやけてきましたが・・・つまり・・・

授業をしていて異文化を感じたってことと、変な故郷愛や行きすぎたプライド、さらには自分の功績とは関係のないことで他の人を下げたりすると滑稽だなって思いました。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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