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急にスナフキンのことが気になったことと、中国の寝そべり族のお話

スナフキンってご存じですか?もちろんご存じだと思います。

でも、もしかしたらスナフキンの事をご存じない方もいるかもしれませんので、簡単に説明しますね。

公式サイトの説明によると、スナフキンは、束縛を嫌う身軽な旅人です。

荷物はリュックサックひとつ。そして濃い緑色の古ぼけた帽子と着古した服を身にまとい、パイプをくわえ、帽子にはハゲワシの落していった羽根を挿しています。

孤独を愛してはいますが、友人との時間も大事にしています。

そして深いことを話すことでも知られています。例えば「あんまり誰かを崇拝したら、ホントの自由は、得られないんだぜ」とか「あんまり大袈裟に考えすぎない様にしろよ。何でも大きくしすぎちゃ駄目だぜ」なんてさらっと言います。

そんなスナフキンが好きだという人がけっこういまして、熱く語ってくれるのですが、自分にはピンと来ませんでした。

でも、最近スナフキンの名言を調べていると「故郷は別にないさ、強いて言えば地球かな」というのを見つけて、自分がいつも言っている「故郷はないのですが、強いて言えば日本です」と同じだなと。そして、スナフキンが気になる存在になってしまいました。

さてさて、住居も仕事も転々としていると、時々不安を感じることがあります。

このまま年齢を重ねていったらどうなるのだろう。借金もないけど財産もない。年金だって最低限のものしかないし。持病もあるし、健康状態が悪くなったらどうしようと考え出すと切りがありません。

とはいえ、考えても問題が解決するわけではありません。そもそも問題はまだ起きてすらいないのです。ですから、現実的な見方をしつつ、今できることに集中したほうが良さそうです。

さらにスナフキンのようなミニマルな暮らしに慣れておくことも大切です。出費や注意をそらすものを減らすことで、ストレスを軽減できます。また、支払いが少ないってことはリスク対策になります。

そんな話しを中国人同僚としたのですが「そうかな〜」としっくりこないご様子でした。でも、そんなものです。私だってスナフキンのことは知っていましたが、別にスナフキンのライフスタイルに何の感情ももちませんでしたので。

中国では「寝そべり族」がいます。彼らは、"不買房、不買車、不談恋愛、不結婚、不生娃、低水平消費"(家を買わない、車を買わない、恋愛しない、結婚しない、子供を作らない、消費は低水準)という考え方をもってます。

随分と消極的な経済対策です。

しかし、スナフキンが代表するようなミニマリズムは違います。お金をかけたくないという動機は同じかもしれませんが、必要なものだけを所持して暮らしたいという考えはかなり積極的です。

それで、そのうち中国の若者たちも身の丈にあう贅沢な暮らしを追求するようになるかもしれない。そして、その頃にはスナフキンが憧れの的になるかもしれないななんて思ってしまいました。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。


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