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さくらももこ

うまくいかないことが、重なることって、あるんですよね。
くそう、なぜ今なんだ、と思うんです。でも、ほかならぬ今なんですよ、いやなことが重なるのは。
ひとつずつなら、なんとか乗り切る元気もでるってもんですが、ふたつ、みっつと、重なった日には、だだをこねるしかありません。

しかし、しかし、だだをこねるには、相手が必要です。
おとなが、だだをこねても、優しいほほえみでよしよしとなでてくれるような、よしながさゆりさまのような、相手が必要です。
そんな相手が、そんなに都合よく、暇をもてあまして、ここにいる、わけがないですよ、そりゃあ。

そんなとき、私はさくらももこさんの漫画やエッセイを読みます。
何もむずかしいこと、かんがえなくていいのです。
ひろしの情けなさばかばかしさや ともぞうの底抜けのまぬけさや、まるこの腹黒さとおでこの縦線に、ただただげらげらするのです。
このげらげら感、落語っぽいなと思っていたら、さくらさんは落語もお好きだったのですね(『ひとりずもう』より)

文字もすくないし、漢字もあまりないし、30分くらいへらへらしたら、なんだかおなかのちからが抜けてほーうっとします。
もう、いろいろどうでもいいかー、と思えるのです。

さくらももこさんに、いつも救われています。
きっと誰かを救おうなんて思っていないのでしょうけど、そこがまた、ほんとにありがたやーなのです。

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