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第3回 映画『BLUE GIANT』を語る!!〜リアルな体験でしか価値観は変わらない。SNSに沼っている時代にもう一度考えよう、自分の足で行き、自分の目で見よ!!行動しろ!!

くに:次はたけのターンということで、ピックアップした映画は??!

たけ:『BLUE GIANT』です。

くに:面白かったよねー!!!

たけ:ありがとう作ってくれた人達、、、って感じでした(泣)

くに:映画館で観ないと駄目だねコレは。

たけ:間違いない。

くに:やっぱり演奏シーンの迫力たるや、音響設備がちゃんとしてて初めて伝わる感動があったよねー。

たけ:でも、俺の勝手な想像だけど、作ってる人達は、「あ、これ演奏のスキルや音質良くするだけじゃ駄目だな」って思ってたんじゃないかな。

くに:というと??

たけ:JASS(主人公含む3人のグループ名)のライブシーンがそりゃもう感動的だったんだけど、アニメ描写のあらゆる要素総動員したるでー!!って感じだったしょ(笑) というのは、演奏シーンでホント印象的だった、エモーショナルなエフェクト描写!覚えてるかな??!あれがホント幻想的というかイマジナリーというか。また、そこに観客が盛り上がったり、涙流する描写だったり、演奏する3人コマ割りで一緒に見せたと思ったら、色んな角度からグルングルン映したり、色んな要素詰め込んでやったぜ!ってので、結果見事にボロ泣きでした、観てるだけで泣けてきたホントに。これらの要素が全部なかったらここまで感情揺さぶられなかったんじゃないかなー。

くに:確かに。スラムダンクとスパイダーバースがもうおかしな絵のレベルだからそれとどうしても比べちゃうんだけど、BLUE GIANTの絵、正直そこまでって感じだったじゃない?(笑)

たけ:そうだねー。確かにもうちょっと頑張れないのか?!!とは観てて思っちゃったよねー。制作の事情はわからないんだけど、もしかしたら予算の関係とかで、絵のレベルを引き上げるには、これが限界ですと。で、観てる人はもしかしたらそこに冷めてしまうかもしれないと。じゃーそれをリカバリーする表現ってなんぞや?ってのをスゲーーー考えたんじゃないかなー。現状の制約で、最大限クリエイティビティを発揮するにはどうすればいいのかを相当考えたんだろうなーと思った。まさにヒップホップ的なアプローチじゃない?!しかもヒップホップのサンプリングソースの多くがJAZZって言うからもうそこにもリンクして涙出ちゃうよね、、、。結果、見事に成功してるよね!だってあれだけ感動すんだから!!!

くに:ピアノは上原ひろみだっけ?あたし大好きなんだよねー!!

たけ:旦那さんがデザイナーのミハラヤスヒロだけど、初めて演奏を観た時、「魔法使いみたいだった」って言ってた。めちゃめちゃ良い表現だよね(笑) 映画もホント魔法みたいだったよね。で、同時に深い表現だな〜と。 

くに:というと??

たけ:映画のワンシーンで、それまでジャズを聴いたこともなかったサラリーマンが、JASSのライブを通して初めてジャズを聴いて、一瞬で心掴まれたっていうのがあったじゃない?アレなんですよ!まさに!

くに:というと??!(笑)

たけ:ジャズって結構ステレオタイプなイメージ持たれやすいジャンルなのかなーと。なんかバーでゆる〜く流れてる音楽でしょ?みたいな。クラシックとかもそうじゃない?

くに:確かにー。

たけ:でも、生の演奏観たらホント凄いのよ!ジャズもクラシックも、音圧というか迫力がすごくて、耳だけじゃなくて体が持っていかれるのね。これ、テクノとかハウスも同じで、やっぱり音楽は耳だけじゃなくて体で体感するものなんです! で、それが魔法にかかったみたいなの凄いわかるわー!と思って。ドイツ行った時、トレゾアとベルグハインっていうクラブに行ったんだけど、まさにその感覚だった。

くに:主人公の宮本大が、なんでJAZZが好きなの?って聞かれた時の返したセリフが、やっぱり人間の凄いプリミティブな感覚に沿った言葉だったよね。なんて言ってたか忘れたけど、、、

たけ:「JAZZは、アツくて、なんとかだから!!」みたいなのだよね(笑)

くに:それそれ(笑

たけ:だから、「価値観が変わる」のって結局、「目で見て体で感じる」ことでしかないんだなーと。Youtubeで世界遺産とか観光名所いくらでも見れるけど、やっぱ心の底から感動はしないよね。序盤、大がバーのママに「ここでLIVEさせてください!」って押しかけていきなり演奏したのも、雪祈に、「俺とコンビ組んでくれ」って言っていきなり演奏したのも、玉田がドラムやろうと決めたきっかけも全部その場での生のやりとりだったよね。大事だよね、凄い。インスタで〜とかツイッターで〜みたいな今流行りのプラットフォーム一切出てこないじゃん?(笑) ライブの宣伝もビラ配りかよ!みたいな(笑) なんかそこに対する反抗的な姿勢も垣間見えて、ホント最高でした。インスタとかツイッターが悪いんじゃなく、そちらも良いけど、大事なもん忘れてませんか?!皆さん!!みたいな。

くに:ホントそうだねー。

たけ:でも、一番感謝してるのは、この映画を絶対見てくださいと進めてくれた友達のM君です。彼のゴリ推しがなかったら、観ることはなかったっす(笑)

くに:あたしも言ってたかんねソレ!!!!(笑)

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