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90点未満なら不採用

89点でも不合格。

なんと厳しい世界なのだろう。

ちなみにコーヒーの世界では

90点以上…トップスペシャルティ
80点以上…スペシャルティ

みたいなランク(グレード)がある。

コーヒーが89点で不合格ならコーヒーとして何を扱えばいいのか、ちょっとよくわからない。


自分の中の合格点の基準を90点以上にするといいらしい。

僕らは「めっちゃいいわけではないけど、そんなにわるくない」ゾーンの取捨選択に時間を取られてばかり。

テストで75点ならわるくないし、80点ならそこそこだし、85点なら良い方。

だから90点に満たないなら不合格と言われるとなんだかなぁ…と感じてしまう。

問題は「めっちゃいいわけではないけど、そんなにわるくない」ものは世の中に五万とある点だ。


先日、夏メニューとして考案中だった「コーヒーのしゅわしゅわ」(自家製コーヒーシロップの炭酸割り)のリリースを来年に見送った。

理由は80点ぐらいだったから。

毎年この季節は自家製レモンシロップを作っており、それを隠し味に加えることで、目が覚めるほどのコーヒーのしゅわしゅわが仕上がる。

93点である。

ところが今年は隠し味が用意できず、その代替をあれこれ模索。

久しぶりに色々考えを巡らせ、寝る前に思いついた手法を翌日試すとか、そもそもの香りの根本を掘り起こすとか、とにかく結構試した。

結果、80点である。

わるくはない。

ただ、とびきり良くもない。


個人のお店で80点(ようは自分の合格点に届かない点数)のものを出す意味ってなんだろう?

これをリリースすることで注文してくれるお客さんの顔は容易に思い浮かぶ(ありがたい)けど、2回目があるかな?

掛けた労力に合わない採点結果を前に、なんとか回収したい気持ちもなくはない。

ただ、提供のたびに80点がよぎるなら、やらない方がいいと結論。

おかげさまで、ふだんの自家製シロップにいかに自然のパワーが入っているかを思い知れたし、次に準備すべきコーヒーに着手する準備に取りかかれた。

悶々と80点を抱えたままでは毎週、試行錯誤してその他のことがストップしていたはず。

取捨選択のための明確な基準、大事です。


…ハードル上げちゃったな(笑)

(ご期待ください!)


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