My Favorite Movie「Black Hawk Down」

2001年に製作された「BLACK HAWK DOWN」は、1993年10月3日にソマリアの首都モガディシュ(モガディシオ)で起きた米軍とソマリア反政府武装組織との激烈な市街戦「モガディシュの戦い」を描いた名作である。

 1993年10月3日、アメリカ軍はソマリア反政府武装組織を率いるアイディード将軍の副官2名の逮捕拘束を目的とした作戦を敢行する。30分で終了する予定だったこの作戦には、デルタフォース、Navy SEALsの特殊部隊が投入された。

 しかし、兵員輸送用のブラックホークヘリが民兵のRPG7(ロケット砲)に撃墜されたことがきっかけとなり戦闘が勃発。それは、戦闘終結まで実に15時間を要する激烈な市街戦へと拡大する。

 巨匠リドリー・スコット監督は、近接市街戦の壮絶さ、残酷さ、そして非常さを、まるでドキュメンタリー映画のようなタッチで描いてゆく。

 15時間にも及ぶ地獄の戦闘で生き残り、銃火にさらされ、嘔吐しながらも全速力で友軍陣営に駆け戻る兵士の姿に、壮絶で純粋な人間の生き様を見る。

 ハンス・ジマー作曲の荘厳なメインタイトルが、観る者の心を締め付ける。

 この戦闘で、アメリカ軍は2機のヘリコプターを撃墜され18名の兵士を失い、ソマリア側は民兵・市民合わせ350名以上の犠牲者を出した。

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