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ああ... アレ、も一度食べたいなあ...

旅は仕事の一部... なので、世界あちらこちらを訪れた。

『食事をするんだったら、日本が一番!』
確かにその通りだ。
ここにずっと住んでいると気が付かないかもしれないが、日本の外食の美味しさは、兎に角アベレージが高く、値段も先進国の中ではダントツに安い。
先進各国のどこに行ったって、500円で食べられるランチを探したってどこにも見つけられない。
日本人はそのことを感謝すべきだと、つくづく思う。

でも、そうは言っても、世界を旅していると、先進国に限らず時折思いがけず物凄く美味しいものに遭遇することもある。
もっとも、タイミングや環境にも左右されているかもしれないが...

そこで食べた一食... その味覚は深く心に残っている。

今回は、気楽に海外旅行にも出られないこんな時期なので、ここ最近(と言っても10年間くらい)の心に残った『美味しい』を紹介します。


まずはアジア圏から...

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これは、確か、中国雲南省の山奥、イ族の民家でご馳走になった食事。
この辺りの一番のご馳走は豚肉。
特に美味しい部位は塩漬けハムにして、特別な席にのみに使われ、普段の食事はほぼ野菜料理とご飯。
せいぜいの贅沢も鶏のスープと卵...
そういう意味では我々は大変な歓待を受けたことになる。
この塩漬けハムの炒め物...なんと美味しいことか!
確かに塩味は強めだが、香ばしさといい、ジューシーさといい、凝縮された豚肉の味わい...なんとも言えず美味しい!
ご飯にもお酒にもバッチリなのだ...

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これも中国... 子豚の炭火焼である。
この姿で焼かれるのはなんとも残酷にも見えるが、こちらは新鮮な豚...
程よく蒸された中の肉をほぐした状態でホクホクで頂くのだ。
まさにホッペが落ちそうだった。

ナシゴレン

こちらはインドネシア・カリマンタン島(ボルネオ島)のお店で食べた昼食のナシゴレン。
野菜と木ノ実と鶏肉の焼き飯... 海の近くだったのでイカリングのおまけ付きでした(これなら私も大丈夫...)。
『あの焼き飯...また食いてえなあ...』と、時々思い出すのです。

火鍋

割と最近のことだが、初めて台湾に滞在した。
『台湾は美味しい』... とは常々聞いていたが、ひょっこり入った観光地でもなんでもない食堂の火鍋... ちょうど4人スタッフがいたので、牛・豚・羊・鶏と4人分頼んで、シェアしたが、それぞれどれもしっかりと香辛料が効いていて、肉も柔らかく、びっくりする程味わい深く、美味しかった!

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そしてこれも台湾...
ショッピング・アーケードの安いフード・コートで食べた鶏飯。
要するに鶏肉とそのスープで炊き込んだご飯だ。
さっぱりと深い味わい...鶏肉もご飯も完璧だ。
『なるほど...これが本場の鶏飯か...』と思い知らされた。
やっすいフードコートだったので、高級店に行ったらもっと美味しいのかもしれないが、私はもうこれで充分...
台湾恐るべしだ!!!

中東へ...

デーツ

暑くて、疲れた時にはこれが欲しくなる...
コーヒーとデーツだ。
コーヒー豆を少し炒って軽く砕いて、カルダモンを加えて煮出す...
上品な上品な、ハーブティーのように上品な軽〜い深〜いコーヒーで、あっま〜いデーツ(ナツメヤシの実を甘く煮たもの)を頂くのだ。
夏の忙しい時には、欲しくなる...



カブサ

そして中東圏と言えば、これ。
カブサ... どっさり鶏肉炊き込みご飯ですね。
ま、言ってみれば、中東版鶏飯ですな。
淡白ながらしっかり香辛料が効いていて、鶏もブロイラーではないしっかりした味わい。
軽〜いお米もどんどん食べられる...
どこで食べても美味しい。
ほら、そう書いているだけで、もう食べたいっ!

タブーリ

これはベイルート料理、タブーリ...
実は私はパセリが大好物...
このサラダはパセリとトマトとレモンとオリーブオイルと塩のみ。
私にとっては、夢のようなサラダなのである!

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こちらは、テルアビブで遭遇した逸品!
お料理の名前は知らない...
こんがりとベイクした羊のひき肉と玉ねぎとトマト...
味付けが絶妙なのである!
香ばしい焼きたてピタパンと辛〜い青唐辛子と一緒に頂いた絶品料理だった。

南米方面に渡ってみよう...

ソパデポジョ

これはボリビアの高地、
到着以降、高山病で頭痛を抱えながら、しばらく通ったホテル近くのレストランの『ソパ・デ・ポジョ』訳すと鶏スープ...
さっぱりスッキリ、薄口でコクの強い鶏のスープにたっぷりの柔らかい鶏肉... 弱った身体には本当に優しい。
お米に見えるのはキヌア... これが良く合う。胃にも優しい。
お粥もいいが、労働中に調子悪い時... 栄養補給には最適だった。

チャルケカン

これは、ペルーだったかな...
看板の写真しかなくて申し訳ないが... ものすごく庶民的なチャルケカンというお料理。
どこにでもある。
牛肉(または水牛)と野菜の煮込み。
大抵、ジャガイモとトウモロコシとチーズ(水牛系の淡白なもの)がもれなく付いてくる。
ガツガツ食べるやつ...どこで食べても絶対に美味しい!
気楽に食べたい!
チャルケカンのチェーン店が欲しい...

中南米に上がって...

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これはキューバのハバナ...
中南米は何と言っても豆料理が美味しい。
料理の名前は...忘れた...

豆とカカオのソースに鶏の足...なんと白いご飯にかけられている。
食べてみたら... いや美味しいのなんの...
キューバは共産圏なので、期待していなかったが、食文化のレベルは相当に高い!
味付けは多分日本人好みだと思う...
是非また食べ歩きたい。

余談だが、
キューバでは教育費も病院も無料、音楽家や芸術家など文化人にも手厚い。
人々は貧しいながら、皆のんびりおおらかに明るく暮らし、人情も厚く、インフラが乏しい分助け合って暮らしている。
これまであちらこちらに行ったが、あれほど成功した社会主義国家は初めて見た(都会だけだが...)。

いよいよ上に上がって、アメリカへ...

ハンバーガー

アメリカは何と言ってもこれに尽きる!
大ぶりの牛パテとふっくらバンス、やっすいトロトロチェダーチーズの香り...
これぞハンバーガーというハンバーガーがどこでも味わえる。
フレンチフライもどっさり...
文句ない...

フライドオニオン

そしてもう1つ、
フライドオニオンだ。
こういうのはなかなか日本では食べられないなあ...

ハムエッグマフィン

さらに朝は、
エッグマフィンに尽きる!
パワーブレックファーストだ。
厚手のハムに卵はイージーオーバー...チェダーチーズ...
絶対に裏切られない。
マフィンの大きさが...日本だとねえ...

いよいよヨーロッパ...

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まずはこれ... 朝ごはん...
コンチネンタル・ブレックファーストと言えばコーヒーとパンだけですが、最近は安い宿にもビュッフェタイプの朝食が付いている。
パンが美味しい... チーズとハムが豊富... ヨーグルトが美味しい...
朝食のビュッフェはやっぱヨーロッパがいい!

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これはサバブルグという『眠れる森の美女』の舞台になったお城のホテルのレストラン。
鹿肉のソテーと人参のグラッセ... 要するにフレンチ系ジビエだ。
鹿肉をこんなに美味しいと思ったことはなかった。
ものすごく高級なレストランなので、シェフも一流の方なんだろうが、タイアップだったのでタダでご馳走になった...
もう一度食べたいが、叶うだろうか...

アイスバイン

ドイツは豚肉天国だ!
これはアイスバイン。
豚の塩漬けスネ肉の煮込みだ。
これで一人前...
ローリエの香りが堪らない... 満足感No.1です!

豚のシュニッツェル

オーストリアだったかな...
日本では意外と知られていない豚ひれ肉のシュニッツェル...
シュニッツェルというと子牛がポピュラーだが、豚肉もよく見かけます。
まあ... 平たく言えば、トンカツ?... トンカツの平たい版?...
でも、美味しいよ〜
ランチに気楽に、ちょっとジャンクな気分で...

フランス、パリです。

クロワッサン

パリに来たら、何と言ってもクロワッサン!
どこで買ってもパリッとフカっと美味しい!
パン屋で買えば1個100円くらいかな〜
でもこうやって、寒い朝にカフェでホットショコラと...
贅沢だけど、美味しくて楽しい!

最後は...日本...

しらす丼

友人が富士市に住んでいる。
で、ここは田子ノ浦漁港の市場...
獲れたてのしらすの釜揚げと生しらすを熱々のご飯に乗っけて、少し醤油を垂らして、生姜とネギを添えて...
んま〜〜〜♡


ああ...も一度食べたいな〜...
早くあちこち自由に行きたいな〜...


おいしいエッセイにはイラストレーターのTAIZO Condovic氏のイラストを使用させて頂いています。
Profile 作品紹介は...
https://i.fileweb.jp/taizodelasmith/







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