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【参加者レポート】農業体験から販売へ 横浜市役所でマルシェを開催!~伝えたい、十菜十食~

皆さんお久しぶりです!横浜市クラダシチャレンジ参加者一同です!
収穫シーズンの夏も終わりを迎え、ついに横浜市でのクラダシチャレンジ(以下「クラチャレ」)も9月で終わりとなりました。
今回のnoteでは、クラチャレの活動の一環として8月22日(月)に横浜市役所にて開催しましたマルシェの様子をお届けいたします!

そもそも、クラダシチャレンジって何?という方はこちらをご覧ください!
▼クラダシチャレンジについて
https://kuradashi.jp/blogs/kuradashi-magazine/310

▼過去の横浜クラチャレnote
https://note.com/kuradashi/n/n0ad40f03f0a0
https://note.com/kuradashi/n/n13e38f136a8a

■レポートを書いたひと(クラチャレ参加学生)

池田 裕太郎、宇佐美 大輔、犬童 一裕、金子 愛奈、志村 幹太、宮坂 悠一郎、鈴木 大智、杉山 志穂里、柴田 夕奈、福島 明日夏、川原 紀春

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■マルシェの概要

今回のマルシェでは「十菜十食~未来に向けて捨てない工夫~」をテーマに、活動を通じて収穫した野菜のほか、学生が生産・収穫に携わった野菜を取り入れたお弁当をTSUBAKI食堂さんに作っていただき、販売しました。また同時に、お世話になっている農家さんの取組紹介や野菜を無駄なく使えるレシピの配布、食品ロスや地産地消に関する情報発信なども行いました。

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今回のマルシェのテーマである「十菜十食~未来に向けて捨てない工夫~」は、「傷がついている野菜は買わない」「形がいびつな野菜は買わない」などといった野菜の個性を否定する考えを捨て、野菜の個性を認めることで、食品ロス削減に貢献できるのではないか、また多様な食品ロス削減術の中から、消費者1人1人の個性を活かした工夫を見つけてフードロス削減につながる行動を起こして欲しいという意味が込められています。

マルシェでは、農家さんごとの班に分かれてそれぞれポップを作成したり販売方法を考えたりして、当日を迎えました。
以下では、各班ごとに当日のマルシェの様子や、マルシェを通じて得た学びを紹介していきます!

■マルシェの活動報告

~矢野さん班~

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販売したもの:ジャガイモ3種類、赤長唐辛子、ナス2種類、平戸ニンニク、かぼちゃ2種類、蜂蜜

今回のマルシェでは、来ていただいた方々に矢野さんの畑で採れた野菜を販売するとともに、矢野さんが普段行っているイベント型農業について紹介しました。矢野さんのイベントでは、野菜の収穫から調理して消費する過程を知識としてだけでなく、体験を通して楽しく学ぶことができます。ここでの経験をフードロス削減のために生かしてほしいと考え、マルシェで紹介することを決めました。
マルシェで販売した野菜は私が普段スーパーで見かけないものばかりで、味や調理方法などが想像しにくい物が多くありました。そのため野菜一つ一つの特徴や、美味しく食べる調理方法についてのポップを作成し、より興味を持ってもらえるように心掛けました。他にも、来ていただいた方々に積極的に声を掛け、野菜の特徴や魅力だけでなく、実際に私が食べた感想も合わせて伝える工夫もしました。
そうしたことで、来ていただいた方々に「子どもにも食べさせたい!」「実際に家で調理してみたい!」などの言葉をいただき、野菜の魅力が伝わったと感じることができました。また、イベント型農業についても紹介する中で、たくさんの質問をいただき、興味を持ってもらえたと感じました。

~藤又さん班~

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販売したもの:ナス、オクラ、玉ねぎ、トマト、ツルムラサキ

今回のマルシェでは、ミニトマトや玉ねぎ、オクラなど色とりどりの野菜を販売しました。多くの方にご購入いただき、ほとんどの野菜が売り切れとなりました。
野菜を購入される方は、価格や傷の有無、大きさなどを一つひとつ丁寧に見て、楽しそうに選んでいる姿がとても印象的でした。
トマトやオクラなどが特に人気で、多くの方にご購入いただきました。玉ねぎなど持ち運びが大変な野菜は売れ行きに差が出るなど、実際に販売したからこそ、得られた気づきもありました。
野菜ごとに調理方法のホップを作成したり、農作業を通じて得た学びを伝えることで、少しでも食品ロスや農業について興味を持っていただけたらと考えながら販売を行いました。今回、テレビ局や大学の広報課の方が取材にいらっしゃいました。実際に私の友人から、今回のマルシェの記事を大学のHPで見て「農業や食品ロスについて興味をもった」との声が聞かれ、大変嬉しくなりました。
今回のマルシェの販売が、農業や食品ロスについて考えるきっかけになればとても嬉しいです。

~土井さん班~

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販売したもの:ドライヤーコン

マルシェではドライヤーコンのみを販売するということで、一般的にあまり馴染みのないヤーコンについて知ってもらうことを念頭に、マルシェに向けて準備しました。
販売する商品がドライヤーコンのみなので、他の班の販売と比べて見栄えが悪いのではないかといった声があがり、少しでも見栄えをよくするために、鮮やかな色を取り入れたレイアウトを考えました。また、ヤーコンの説明や、ドライヤーコンの食べ方を伝えることで馴染みのない野菜を知ってもらい、少しでもヤーコンへの抵抗をなくしてもらうことで、最終的に購入に繋げました。結果的に用意していたドライヤーコンを完売することができました。
マルシェを開催している中で、ドライヤーコンを購入してくださった方が他の方に食べてもらい、その方がドライヤーコンを買いに来てくださったことがありました。横のつながりも購入のきっかけになるというのは、販売する側としては新しい発見でした。また、今回のマルシェでの私たちの説明を通して、ドライヤーコンを知る人が増えたことを嬉しく思います。他にも、お客さんと話していて、舞岡で作られていることに驚く方が多かったです。今回のマルシェを行ったことで、市民の方々が横浜市に農業のイメージを抱くきっかけになったのではないでしょうか。
このマルシェを通して、生産者の立場だけでなく、販売者、消費者の立場も経験することができて良かったです。

その他、私たちが収穫した野菜を使ったお弁当をTSUBAKI食堂さんに作っていただき、マルシェで販売しました。

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 30食がすぐに完売し、大変好評をいただきました。

■マルシェを通しての感想

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今年の2月に始まったクラチャレのアウトプットの場として、私たちは横浜市役所でマルシェを開催しました。異なるスタイルを持つ3人の農家さんから野菜を出荷していただき、横浜市役所の職員の方々やTSUBAKI食堂の方々のお力を借りて、地産地消と都市農業、フードロス削減の啓発に取り組みました。参加学生各々が誘った友人・家族や、役場の方々、広報を見て関心を持ってくださった方々やたまたま通りかかった方など、たくさんの方にマルシェに来ていただけました。この半年間で得た経験や学びから参加学生が得たものが、今回のマルシェによく表れていたと思います。
私たちがマルシェ開催の目的の一つとして大切にしたことは、「生産過程を知ってもらう」という要素です。野菜やお弁当を売るだけでは、スーパーマーケットと何ら変わりはありません。売り場でのお客さんとのやり取りを通じて、生産過程における資源循環や環境配慮、横浜市の農業についてを少しでも多くの方々に知ってもらえるような工夫を凝らす必要がありました。ポップ作りやデータ収集、インタビューを重ね、話し合いや準備にたくさん時間をかけました。当日も、いらっしゃったお客さんとの会話や輪を大切にしたり、積極的な声かけや紹介を心掛けました。お客さんからは「へぇー知らなかった」「素晴らしい取り組みですね」などのお声をいただいたので、活動を通じて私たちの想いを伝えられたのではないかと感じております。
最後に、約半年間一緒に農業をしてきたメンバーで協力し、マルシェを開催できとても嬉しく思います。3人の農家さんが大事に育てた商品をどのように売ると農家さんの想いが伝わるのか、メンバーみんなで考え販売することができました。今回のマルシェの経験から、私たちが横浜市のフードロスや地産地消、都市農業に興味を持ち続けるきっかけになったように、マルシェに訪れた方々が横浜市の農業について知り、今後また横浜の野菜を買ってみようという行動のきっかけの一つとなったら、とても嬉しく思います。
(金子 愛奈、宮坂 悠一郎)

■最後に

改めて、今回マルシェを開催するにあたりご協力いただきました、横浜市役所の皆さま、矢野さん、土井さん、藤又さん、TSUBAKI食堂の皆さま、その他多くの皆さま、ありがとうございました。
当日は多くのお客様にお越しいただき、私たちもとても良い経験ができました。
この体験をこれからの活動に生かしていけるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。

また、ついに次回のnoteが横浜クラチャレから発信する最後のnoteとなりました!これまでの活動の振り返りや、最終報告会での発表の様子をお届けします。次回もお楽しみに!

※ 横浜市とクラダシの連携について
クラダシと横浜市は、2020年2月に横浜市内の食品ロス削減とフードバンク活動支援に取り組むため、公民連携の覚書を締結しました。この連携は「環境白書」にも取り上げられています。

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出典:『令和2年環境白書』p.95

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