“生産性”を考えよう

働き方改革において、「生産性向上」という言葉をよく聞きませんか。

要は、働き方改革により、労働時間が減るから、その分生産性を上げることにより効率的に働いて、労働時間を短縮しても、以前と同等かそれ以上の成果を出そうという文脈で使われることが多いように思います。

しかし、そこでいう「生産性」とは具体的には何か、考えたことがありますか?

何ができれば「生産性が上がった」と言えるのでしょうか。これを明確にしないままに「生産性を上げろ!」というのは単に「頑張れ!」と行っているのと同義であり、意味がありません。

本来、生産性という言葉は工場の現場において用いられていた概念です。1時間あたり何個のモノができる、何個の組み立てができる、何個の部品ができるなどなど・・・・

このような用い方であれば、定量的な指標がありますので、生産性を議論する際も「1時間あたりもう一台多く作るには」という概念が明確になります。

一方で、ホワイトカラーにおいては、生産性の中身がはっきりしません。明確に製造する製品がないからです。

そこで、記事にあるJINS!さんでは、集中力を測定するメガネ「MEME」というデバイスを開発しました。何でも、眼球の動き、瞬きの強さ、回数などにより集中度合いが数値化される仕組みのようです。

これによると例えば、「自分は朝の方が集中力が上がるのか、夜なのか」、「換気が悪いところで働いていると集中力が下がる」、「月曜と金曜は集中力が下がるが水曜日は高い」、「深酒した翌日は集中力が下がる」などが数値により客観的にわかるようになります。

このように「生産性」を議論する際は、何らかの客観化された指標を元に具体的に改善目標を検討すべきです。でないと、単に「頑張れ!」というだけになってしまいますからね。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kurashigekotaro/20180918-00097205/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?