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心のデトックス|「書く」とは:回る言葉を見つける作業

「書く」とは何なのか。

私はよく、ノートに思いつくまま言葉を書きます。これは、いわゆる「ジャーナリング」というやつかもしれません。

ノート術やメモ、ふせん……いろいろな「書く」技術があります。

今日は、私にとっての「書く」について、向き合っていきますね。


■回転する言葉

私は子どものころから、「頭の中で言葉が回転している」イメージをもっていました。やりたいことやワクワクすることが見つかると、頭の中で言葉が高速回転し始めて、いろいろなアイデアが浮かび上がります。

でもそれは、きちんと掴んでとどめておかないと、またすぐに高速回転の波に揉まれて消えていきます。そのスピードはすごいもの。竜巻みたいに大きく回転しながら周りのものをどんどん吸収し、巻き上げて、最終的に爆散していく。

「頭の動きに体と心がついていかない」

小学生くらいの頃、けっこう真面目に悩んでいました。大人になって子供がASDだったとき、もしや自分はADHD傾向があるのかと思ったくらい(とりあえず調べましたが、実際はそこまででもなかったため、ただ脳内整理がうまくない人なのだと思います)

今でも、新しい事業をはじめるときや、何か新しいプロジェクトを考えるときに頭が高速回転しはじめます。最終的に苦しくなり、床にぶっ倒れていることも。ただこの過程は私にとって楽しいものでもあり、ここを経ると突然「スパーン!!」といいアイデアが生まれるので、あえて自分を苦しめるときもあるわけですが……。

これ、けっこう「わかる~!」という人、多いのでは?

■回転を止める作業が「書く」

私にとっての「書く」は、この回転を止めて、中身を取り出す作業に近いです。とにかく1行出す。そこからイメージするものを膨らませ、次につなげる。

そうすると、竜巻の中でグルグルしていた実態のないものたちが、少しずつ形になっていきます。バラバラになっていたピースが見えてきて、全体像がわかりはじめる感覚。


人が不安になるときって、結局、「実体がわからないとき」なんです。
そこにあるものが何かわからないから、怖くなる。

頭が高速回転しているとき、言葉は『意識と無意識の狭間』にあります。わかっているところと、わからないところが、ごちゃ混ぜになっている感じです。

それを取り出す作業は、正直、簡単ではありません。ライターだったころはデータを調べてまとめることが多く、これは負担が少ないなと感じていたほど。自分のアタマの中を取り出す作業は、一筋縄ではいかない。でもね、きっとこれが楽しいんですよ。書くのが好きな人たちは。

■表現を花開かせるたった一つのコツ

そして、ここでひとつ伝えておきたいことがあります。
これは私自身の課題でもありますが。

表現を花開かせる、たった一つのコツは、「自分をさらす覚悟を決めること」です。頭の中にある無意識の言葉って、言わば素のままの自分。飾らない自分。

これを、そのまま出すかどうか。もちろん見せ方の演出はできますけど、そもそも舞台に出すかどうか、その決断ができるかどうか。

覚悟?決断?いや~そんなに難しいもんなの?と思うかもしれません。でもね、私もこれまでにいろいろな方の執筆サポートをしてきて、「そのまま出す」という覚悟を促すこともあるわけですが、もうね、まったく言葉が変わりますから。

表現も語彙も、たった2ヶ月くらいなのに、別人みたいに変わることもあります。そこまでいくと、そのあとの飛躍も、まったく違うんですよ。

書くことって、写真に近いなと思います。
その時の脳内の一瞬を、切り取って残すみたいな。
そのときどきで、考えていることも違いますしね。

それをたくさん残したくなる人は、やっぱり表現者なのだと思います。
今日の記事は、誰かに向けて書いたものではなく、自分に向けたものですが、こういうのって楽しいんですよね。

あなたの「書く」についても、ぜひ教えてください。


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