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孤独


孤独が嫌いだ。

時々、不意に突然訪れる孤独への苦しみに苛まれることがある。今この地球上に自分しかいないのではという気持ちになる瞬間があり、私にとってそれはどう足掻いても耐え難い状況で、今すぐどこかへいなくなってしまいたくなる。いつもそれは突然やってきて、私を苦しめる。孤独と向き合えば向き合うほど、その事実に打ちのめされて、どうしたら良いか分からなくなる。大切な人たちに会いたくなる。今がそれだ。好きな人たちに会いたいなあと、そう何気なく口に出してしまえば「あ、自分は今さびしいんだ」と、その事実に気づいて涙が出てくる。さびしいんです。多分。

人は皆本来は孤独な生き物のはずで、孤独じゃない人達なんていないよ。それはわかる、わかっているのだけれど、自分だけが世界から除外されて勝手に排他される夜がある。まるで夜から、お前はいらないよと告げられているみたいで苦しい。夜は比較的感情的になりやすく、自律神経も乱れるとはよく言うけれど、いつか夜を丸ごと愛せるようになりたい。夜って別に本来はそんなに悪いものじゃないのに、夜だから見える景色も沢山あるのに。それでも今は、夜が怖いです。
このさびしさ、哀しみ、恐怖を紛らわすために涙を流して、いなくなりたいなあなんて思うことに必死で全然孤独と向き合えない。ごめんね。
好きな人に会いたい、連絡が取りたい、さびしいんだって伝えたいのに伝える勇気が出ない。面倒なやつって思われたくなくて、ありきたりなメッセージしか送れない。私の感情で好きな人たちを振り回したくない。迷惑をかけたくない。
このタイミングで例えば好きな人に良い感じの人が現れちゃったとしたら、苦しすぎて生きていけるかわからなくなるかもしれない。
そんなことを考えながらひとり、ベッドの中で、毛布にくるまりながら夜に耐えている。

夜を愛せるようになりたい。

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