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2023年9月に読んだ本

ちょっと踊ったりすぐにかけだす

 エッセイをたくさん読んでいる。エッセイには大きく種類が2つあると思っていて、一つは日々を淡々を書く日記のようなエッセイ。もう一つは、ある種のテーマがあってそれに沿って書くエッセイ。

 今回読んだエッセイは前者の”日記のような日々のエッセイ”であり、私はその種類の中でもこのエッセイがとりわけ好きになったなと感じた。おっと、1つの文章の中に3回も”エッセイ”を使ってしまった。まあ、いいか。

 このエッセイは、作者と息子さんと娘さんの日々の生活が描かれている。息子さんは中学生、娘さんは小学生で、小さい子供とのエッセイはよくお見かけするけれど、少し大きくなった頃の子供との生活エッセイはあまり見かけないので、とても興味深かった。

 単純に我が家と同じ年代の子供を持っている家庭のエッセイってどんな感じなんだろう?というのと、タイトルの「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」に惹かれたというのもある。

 エッセイなので何か物事が大きく動いたり、盛り上がる箇所があったりするわけではない。けれども、この日々の記録を覗いていて、「生活って楽しいなぁ」と感じた。

はじめての短歌

 新宿の紀伊國屋の2階には、一つの棚ごとにポップアップ特集が組まれていて、レジの近くには短歌や詩歌のコーナーがある。そこで見つけたのがこの本の作者である「穂村弘」さんの「短歌ください」という本。

 短歌に身近ではないけれど、パラパラとページをめくっていくと面白そうだなぁと思ったので、その入り口でもあるこの本を購入した。

 この少ない文字数の中にギュッと含まれているいろんな表現が面白くて、あっという間に読み終えてしまった。なんとなく自分でも作れないかなぁと思っては、少しノートに書いては消している。

 短歌の中の裏側を目をギュッとつぶって想像すると、いろんな背景や感情や場面が見えてくることがあった。これは新しくハマりそうなジャンルだなぁ。

と思って、「うたわない女はいない」という働く女性のエッセイと短歌の本も続けて購入。読むのが楽しみだ。

お飾り王妃になったのでこっそりはたらきに出る シリーズ

 元々はネット小説で出ていたんだけど、途中から書籍化したシリーズ。ふと思い立って読み始めたら、なかなかライトに楽しく読めたので全巻(7冊)購入して読みました(最終巻だけ、ちょっと残ってる)

 うさぎになる王様とそれを知らない王妃様のほのぼの系〜かと思いきや、途中から話が大きくなって、最後は物語の根本に関わるような話になっていた。

引きこもり令嬢は話のわかる霊獣番 8

 とうとう8巻まできちゃった!巻数が進むほど、少しコミカル度が増してて、それはそれで面白く、二人の雰囲気を堪能しました。私が好きなキャラクター(隣国の高飛車な王女)が出てたので、それも「ありがとうございます」という感じで堪能。

 ミュリエルちゃん、大きくなったなぁ(親心)

 私の疲れた時の栄養剤みたいになっているシリーズなので、物語の続きを首を長くして待ってます。


なつめさんちArtWorks

 正確には本ではなく、画集にあたるけれど紹介したい。一人のお昼ご飯中などに YouTube を見るのだけれど、その中で最近ハマっているのが、「なつめさんち」なんですよ…!ゲーム実況もあるけれど、メインはお絵描きで、いろんなものを試しながら楽しくお絵描きをしているプロの絵師の夫婦なんです。(急に推す口調になる)

 いろんな画材を使っていて、楽しそうに絵を描いているので、また絵を描いてみたいなぁという気持ちになりつつ、夫婦の突っ込み具合を見ながらニヤニヤみていて…で、さらに絵が抜群に好み!超好みの絵柄!で、画集が発売になったということで、池袋のジュンク堂まで買いに行きました。

 しばらく画集は買ってなかったけれど、いいものですなぁ。

最近購入した積読本

 プライベートでもバタバタし始めてきたので、あまり読む時間はとれなかったけれど、本は買う。そして読みかけが増える。ということで、最後に

鵼の碑

 この本の告知が出てから、すごく楽しみにしていた本。発売日の翌日にたまたま新宿に行く用事があったので、さっくりと用事を済ませた後に紀伊國屋へ行く。目の前に積まれる新刊、飛び上がるほどウキウキする私。そしてこの本の分厚さと重量。

 なんだかよくわからないテンションでレジまで持っていき、限定のブックカバーをつけてもらった。嬉しい。

 まだまとまった時間が取れないので、読めていない。この本は2時間以上自分のために使える時間があるときに読まなければあとで後悔することがわかっているので、本棚の一番目立つところに置いてある。

おつかれ、今日の私

 ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」というPodCastを最近聴いている。古くからの友人のおしゃべりを隣の席で「うんうん」と言いながら聴いているような雰囲気になれるPodCast。

 そのジェーン・スーさんが出した新しい新刊がこちら。もうタイトルだけで惹かれちゃう。ということで購入。まだ途中だけど、読みながら心がほぐれていくような本です。

読んだ漫画(一気読みしちゃった)

メタモルフォーゼの縁側

 「おばあちゃん、BLにハマる。そして書店で働いている女子高生と仲良くなって一緒にBLの沼にハマる」これだけ聞いたら「は?」って感じだと思います。実際に、私が人に紹介した時の反応は、それでした。

 物語の雰囲気は、ほんわかまったりという感じ。もし、「ひらやすみ」という漫画(こちらもおすすめ)を読まれている場合は、同じ雰囲気を感じれますと言えば伝わると思う。

 でも話の内容は全く違うし、方向性も違います。5巻で完結しているので、週末にかけて読めますよ。

かげきしょうじょ!!

 人におすすめの漫画を聞いてはいけない。と思わされた一冊。いや、良い意味でです。シーズン0から試しに読み始め、週末には全巻買って読みましたよ。

 関西にある宝塚音楽学校のような学校が舞台。少女たちが切磋琢磨しながら舞台に立つための勉学を必死に学ぶというストーリー。

 最初に紹介された時は、「スポコンの音楽版か」と軽い気持ちで読みました。その時の私を張り手してやりたい。それぞれの少女たちの想いや夢が絡み合って、もう…!そして終わった後探しましたよね、宝塚のDVD。

メイドインアビス

 これも人におすすめの漫画を聞いてはいけないシリーズ第二弾です。ありがとうございます。ほんと。1巻までは普通の冒険譚かと思ってたんですよ、ほんと。2巻からズーーんと落とされる、気持ちが重い。心にJMeterで負荷をかけられている感じ。

 命ってなんだろうなぁと思いながら読み進めて5巻。ちょっと読み疲れてしまったので、ここまでで一旦ストップ。もう少し時間を置いてから、心が凪のようになってから続きを読みたいと思います。

あとがき

 今月は、子供がインフルエンザにかかって1週間ほど虚無の日が続いたり、他バタバタしていたので、本当に時間が取れなかった。ぐぬぬ。

 紙の本が一番好きだけど、いろんなところで気軽に持ち運んで読みたいなぁと思って、電子書籍リーダーを購入しようかと考え中。漫画は電子書籍がメインだけど、本は紙でパラパラとページを進んだり戻ったりするのが好きなんですよね。

 まとまりのないあとがきですが、来月は京極先生の本読むぞー!その前に脱稿しなければ。

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