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2023年11月に読んだ本

Kindleを買ってから、本への散財が劇的に増えた。ちなみに物理本も同じくらい購入している。おかしい、電子本だけじゃくてどうして?と思ったが、読書の楽しみ方の入り口が増えたからということで無理矢理自分を納得させた。

ここに載せていないけれど、多分何冊か漏れている。そしたらまた別途書きたいと思う。

世界一流エンジニアの思考法

Microsoft米国でAzure Functionsの開発をしている牛尾さんが、日本から渡米したエンジニアとして感じたことや気づきをまとめた本。

私はnoteを読んでいて、毎回とっても影響を受けているので発売日に購入。noteに書かれていたことが中心だけど、もっと拡張されて細かく書かれていたので、もしnoteを読まれていて読んでいない方にもとてもおすすめしたい。

私はビジネス書からは最近距離を置いているのだけど、この本はビジネス書とはちょっと違う(でも全く違うわけではなくて)なんと言ったらいいのか、ビジネス寄りのエッセイという表現であっているだろうか。

読了後は「頑張るぞ!」という気持ちと脳内がスッキリした感じがあって、とても良かった。デジタルで購入したのが悔やまれるので、物理本でも買う予定。


ベルサイユのゆり

マリーアントワネットに関わった人たちが懐古する本、とだけ書いてしまえばなんの面白味もないんのだけど、この本はそれだけじゃない。基本的に話し言葉になっていて、その人の目線(例えばアントワネットのファッションデザイナーであったローズベルダンが話す)で書かれている。それが現代っぽく書かれているところが非常に気軽に読み始められるのだけど、読み進めていくと内容も濃くてあっという間に最後まで読み漁った。

マリーアントワネットを中心とすると、彼女が処刑台に上がったあたりで話は止まりがちだけど、関わった人たちの複数人の目線で本が書かれていると、その後どうなったのか?という進行もしてくので、「ああ、彼女はそうなったのか」と深々とため息を立てたりしたのだった。そしてWikipediaの検索が捗る捗る。


政略結婚

高殿円さんの本を読みたくて、どんな作風なのかがわからなかったので、Amazonで探したところ読み放題のサブスクで読めるこちらの本を読んだ。エッセイも気になるし、「忘れらるる物語」は重そうだけど面白そうなので、次に購入予定と定めておいて、まずは入り口として読めそうだなと思ったが、見事に面白くてハマった。

ラノベのような題名にも見えるが、芯の通った女性主人公たちがそれぞれ現実と向き合いながら人生を進んでいく内容だった。初めの1章だけ歴史上存在した人物で後は架空の女性たちだったが、1冊を通して一章の主人公と絶妙に繋がっていて、主人公が変わるたびに「わああああ」と声にならない感嘆をあげながら読んだ。いや面白かった。

文学フリマで購入した本が一通り読み終わったら、次の本を買うぞ。と心に決めた。


椿の恋文

小川糸さんの新作で、シリーズとなってる「椿文具店」の3作目でもある本作。本屋さんを徘徊している時に新刊コーナーにあり、何も考えずにレジに進んで購入。

前作から時は進み、結婚した後子供も2人産まれて、小学生に入った頃に再度文筆業を再開した、という内容で話は進んでいく。新たなステージに進んだ主人公が、子育てと思春期という現実と向き合いつつ、悩みながら依頼を受けていくところが、今までの内容と違うところで愛おしいなと思った。


陛下、心の声がだだ漏れです

Pixivに掲載されていた漫画と、第1巻の内容が「なろう」に載っていて、面白く読んでいたところに、続きがなんと書籍化されているという情報を今さらながら入手して既刊全てを読んだ。

心穏やかに私の中の高校生がキャッキャしながら、お風呂の中でKindle片手に読んでました。あー楽しい。


文学フリマで購入した本

11月に文学フリマ東京が開催されました。イベント自体も最近知って、そして初めて参加した。わあわあと一人で心の中で絶叫し、あの狭い駅にみっちりと集まった人々を見て、世の中こんなにも本好きの人がいるのかと興奮した。この中ですでに読んだ本もあるけれど、後で振り返るために購入した本をとりあえず書いておく。

いつか私も参加側に回ってみたい。

エリーツ8

角田光代さんも参加していると聞いて購入。

ほしのたね

本当にフラフラしていたときに、「これは…面白いかもしれない」と思って購入した本。本ごとにテーマがあって「魔法」「江戸」の2冊を購入した。

キーボードなんてなんでもいいと思ってた

朱野帰子さんの新刊。前作も楽しかったので、今回も期待を込めて購入。というより、題名でもう買わないという選択肢はないと思った。文学フリマではステッカーと缶バッチも販売されていたのでそちらも鼻息荒くして買った。

購入したその日にすぐに読み、2周くらいしました。インタビューも色々な方の性癖が見れてページを捲るてが踊っていたが、作者のキーボード沼にズブズブと入り込んでいく様が読んでいて非常に気持ちよかった。「ああ、わかる、わかりますよ、私もそうでしたよ…!!!」と(心の中で)叫んだ。

仕事文脈

毎回購入していて、今回先行販売されると聞いて購入。

小説家のトリ説

「キーボードなんてなんでもいいと思ってた」と同じブースで販売されていた。小説家ではないけれど、他の業種を覗いて観察したい気持ちがあって購入。

実験と回復

僕のマリさんの新作。作家さん以外の日記を買って読むことにハマったのは、このかたの日記本が面白かったから。

今回は目の前でサイン書いてもらって、飛び上がるほど喜んだ。歓喜しすぎてマスクの中がモワモワしていた。名前入れてくれるなんて、涙が出るほど嬉しい。こういったことも文学フリマの醍醐味なんだなぁと思った。

漫画

セシルの女王

イギリス、エリザベス1世の話。なんとなくおすすめに出てきて、とりあえず1巻読んでみようと思ったら、次の日には全巻買ってました。恐るべし。

エリザベス1世のお父さん、私は何度Wikipedia読んでも歴史の本を読んでいても好きになれない。アン・ブーリンを男の子を産めなかったから(人の仕組みを考えれば産み分けなんてできるわけないのに)罪を被せて処刑して、何度も妃を娶って、女性を産む道具にしか見ていないところも、この時代の流れなんだろうなと思いつつ、鬱々とした気持ちで読んだ。だが、面白い。すでに知っている人物だからか、ここからやってくれるんだろう的な期待がとてもあって、あっという間に最新刊まで読んでしまった。頑張ってベス!


しあわせは食べて寝て待て

病気を持っていて、仕事をセーブして自分の体を第一に考えて過ごす女性が主人公の本。以前はバリバリ仕事頑張るぞ的なムーブの本を好んで読んでいたけれど、30も後半になってきて仕事と人生の過ごし方について書かれている本がとても気になるし、よく読むようになった。

話は近所の付き合いから、職場の人とのゆっくりな付き合いまで、時間の進み方がゆっくりでだらっと読める。現実的に私が今病気になってMAXに働けない場合、どんな行動をとるのだろうか?と思いながら(こちらも見事に)最新刊まで購入して読んだ。


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