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2023年10月に読んだ本

今月も気がついたら終わりに近づいていてびっくり。あんなに暑いと思っていた夏が過ぎてもう1ヶ月も過ぎていたのか、と冷凍庫のアイスのストックがなくなっていて気づいた。

中旬くらいに開催されたAmazonのプライムセールのタイミングで、おすすめされていた Kindele PaperWhite を購入したところ、大変に大変を重ねたくらいに良く、離れることができない相棒となってしまった。ポチポチポチーと本が変えて、iPhone や iPad で読むよりも目が疲れない。なので、漫画だけではなく活字本も Kindle で購入して読んでいる。おお、全く(全然ではないけれど)目が疲れにくいぞ。つまり、本がとてもたくさん読める。最高だ。人類はなんてものを発明してくれたのだ。

相変わらず物理本の方が好きだけれど、前よりも読書を身近に感られるし、すぐに読めるという利点もあるので、これはこれ、それはそれという感じで本を読む量が増えた。

長い廊下のある家

有栖川有栖先生の火村シリーズの文庫本。高校生の時から、有栖川先生のこのシリーズにどハマりし読み漁っていたのが、少し離れているうちに新刊が出ていたので購入。

相変わらず火村先生がかっこいい。キャメルのタバコにベンツの中古車のスタイルは20年前から変わっていなと思いつつ、時代の流れなのかな、少しこのあたりの出番が減ってきているような気がした。たまたまかもしれないけど。

いつもは気合を入れて頭の中で想像して読み切るのだけど、短編集だったのでググッと一気に読むことができた。というより、事件への進み方がいつもながらスマートであっという間だった。ああかっこいい。
そして今回は有栖川先生の活躍もあり、嬉しさがさらに倍増した。

昔持っていたけど、引っ越しやらで今の本棚にはないシリーズも文庫化されているようなので、探してみようかなぁ。


彼女は一人で歩くのか?

森博嗣の有名なWシリーズの第一弾目。おすすめされて、購入したあと、すぐに読み終えてしまった。

これ、ほんとにn年前に出版された本?今の現代の新しいジャンルの本では…!?と衝撃を受けた。AI と人間の見分けがつかなくなって「人間とは?」という概念を考えさせられた気持ち。

主人公と同じ目線で何も情報がわからないところから物語が始まり、あれ?ええっ?それって….というところで気持ちが昂ってきたところで、1冊目が終わってしまった。文字通り走って続きを購入。一瞬、シリーズを全部大人買いするか?と悩んだけど、この1冊づつの購入がなかなか楽しい体験だと気づいたので、大人しく続きの本だけを購入した。


ふつつかな悪女ではございますが 5&6

この「ふつつかな悪女」シリーズは、中国の王朝時代をベースにしたような雰囲気で、皇太子の後宮に姫(雛)が4家からそれぞれ選出して、皇妃の座を目指すという話が根底にある。主役はこの4人の姫の中のうち、性格が正反対の2人だ。なんとか凹凸な友情が芽生え気持ちが通じ合ったかのような4巻からの、この続きの2冊はラノベというより壮大な物語を読んでいる雰囲気で、素晴らしくよかった。

いやもうスリルですよ、そしてキリキリキリ…と事件が怒った後の、最後の最後にスカーーーッとして晴れやかになるほど気持ちがいい終わり方。楽しませてもらいました。


ふつつかな悪女ではございますが 7

前作が面白すぎて興奮冷めやらぬうちに購入。2冊完結型が続いたシリーズが、この巻は1冊で完了していた。雰囲気が水戸黄門というか、2人1組で街に散らばり、最終的に自然と全員集合して悪い輩を成敗するというスカッとした内容だった。話の広げ方と収集の仕方に安定感があって、うまく話をまとめていて読んでいて非常に気持ちが良かったです。

不穏な黒幕的な影を残しつつ、次の間へ続く物語でした。


おつかれ、今日の私

ジェーン・スーさんのエッセイ本。心にじんわり、サプリメントのようなエッセイ本だった。「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」という本が10年近く前?だったかな、とても人気で、その時も読んでいて楽しかったのを覚えている。

最近は、「Over The Sun」というラジオ番組もやられていて、毎週金曜日の配信をまだこぬか、まだ配信が来ていないのか、という気持ちで待って聞いている。いつも「金曜日までほんとお疲れ様」という掛け声から始まるので、毎度心の中で「お疲れー!」と言いながらビールの缶をプシュッと開けて一気に飲んでる。量が飲めないから、心の中で。


漫画

ホテル・メッツァペウラへようこそ

「多分、好きな漫画だと思うよ」ということでお勧めされた本。私にドンピシャにハマった。最初は「いやいや、わからないから、とりあえず1巻だけ」と言った1時間後には全巻買ってましたよね。また好きな漫画が増えてしまった。幸せしかない。

舞台は私も大好きなフィンランド、のおそらく相当歴史がある古いホテル。老舗?かはわからないが、2人の少人数で切り盛りしているアットホームなホテルに、日本人とフィンランド人のハーフの青年がボロボロな状態で迷い込んできて、ホテルで働き始めて—というあらすじ。

展開が早い漫画ではないので、ゆったりとした時間を読みながら感じる。だけれど、少し物悲しさも感じる。ああ、これも新刊が出たばかりだ。次の間はいつ出るのだろうか、、、首を長くして待つしかない。


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