政府予算は毎年増えるのが当然!
令和4年度の政府予算案が閣議決定した。過去最大の予算額となったが、各社とも否定的なニュアンスで伝えている。
まるで、毎年毎年予算が増えて、このままでは日本は大変だ・・・とでもいうような書きぶりだ。だが、とんでもない。前年より減っている方がむしろ大問題だ。
日本経済の成長は先進国と比較しても低成長で覚束ないが、それでもアベノミクス以降、多少なりとも成長している。
少しでも成長しているのだから、それに応じて予算が増えるのはむしろ当然のこと。少なくともG7の国で、予算が毎年減っているような国などない。
それが減ったりしていたら、それこそ何を削減してしまったのか、厳しく追及しなければならない。その削減した部門だけ、他より不利になっている可能性が高くなる。
政府予算は国の支出額という感覚が強いから、少なくて済むのなら少ない方がいいように勘違いしてしまうのかもしれない。
だが、そんなこと言うなら、高度成長期以前の方がずっとずっと予算は少ない。その時代に逆戻りするように予算を減らしていけとでもいうのか。
コロナで傷んだ経済の立て直しにも財政出動は引き続き必要で、しかも冒頭の記事にあるように、来年度は税収も過去最大が見込まれている。
予算を削減すべき要素など、どこにもないはずである。
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