毎日集る羽虫。毎日投稿をする僕。
11月に入ったのになんだこの暖かさは!?
東京都心では11月の最高気温を100年ぶりに更新したとか。
11月なのにまだ「夏日」という言葉を聞くことに驚いている。
とはいえ「だからなんだ?」って話なのだ。
農家さんにとっては例年通りのサイクルで季節を巡ってもらわないと作物が育たないってことがあるかもしれない。
でもそうなると消費者である僕らも、のちのち困るのか。
まぁそれは置いといて、「11月なのに異例の夏日」となっても暖かいなら薄着で過ごせばいいだけだし、汗をかいたら拭けばいいのである。
さすがに冷房を付けるほどの暑さではない、過ごしやすい気温である。
何が困るのだろうか。
プーン
かわいい女の子がふくれっ面をしてそっぽを向いているのだろうか。
どこだ?そんなかわいい子、どこにもいないぞ?
というかもっと不快な音だ。
プーン
人にとって「過ごしやすい気温」ならば、奴らにとっても「過ごしやすい気温」なのである。
耳元に体の芯からこみ上げる不快音をかき鳴らし、飛べるくせに操縦が下手な当たり屋。
おまけに1ヶ所で大量に集っている。
蚊でもあるし、もっと小さいのもいる。
総じて「羽虫」というやつら。
真夏のような暑い日にはいないのに、気温が下がった「暖かい」くらいに飛び出す羽虫。
目の前を横切る小さな体でもそれを見かけたら払いたくなる。
そして自転車に乗っていると丁度顔の高さに大群がいるのよね。
簡単には止まれない。
のでそこに顔から突っ込む。
最悪である。
気温は最高なのに外の環境は最低だ。
「早くくたばれクソ野郎!」
そう思ってもこの過ごしやすい気温が続く限りは耐えねばならない。
ならば少し学んでみるか。
なんで羽虫は1ヶ所に集っているんだろう?
調べてみると集ってる奴らは全員オスで、あれがメスへのアピールになってるらしい。
これでアピールになってるつもりのオスもそうだが、それに惹かれるメスもメスである。
総じて羽虫は煩わしい。
が、僕も同じことをしている気がする。
いや、違うよ?
女性の気を惹くために分身して、1ヶ所に集るのを僕がやっているわけじゃない。
noteの「毎日投稿」と似た構造だなと思った。
一つの記事を投稿して、たくさんの人の目に触れて、「くろだのnote好き」と言われることが理想ではある。
しかしそんなことは現実的に不可能。
見ず知らずでどこにいるのか、というかそもそも実在しているのかも不確かな「くろだ」を見てもらうには手数がいる。
いろんな角度から「くろだ」を知ってもらい、おもしろさや有益性、「わかるわ~」という共感を生み出すための手数。
その手数を淡々と増やしていけるのが「毎日投稿」。
1日に複数記事を投稿する方が手っ取り早く手数を稼げる。
しかしそれでは「継続」ができない。
週1や不定期投稿でも手数は増やせるが、規則性がないものに人は付きづらい。
マンガやアニメみたいな咀嚼するのに多少の時間がかかるものは週1くらいが丁度いい。
しかし僕が書くようなテーマやメッセージが不確かな「エッセイ」は週1では飽きが来る。
ほんとに羽虫と同じなのだ。
孔雀のように魅力的な求愛手段があれば「羽を広げるか」は気分で決められる。
しかしそんな魅力を僕は持っていない。
持っていないなら持っていないなりの戦略を執る必要がある。
それが毎日毎日同じ時間に投稿して「数と習慣」で勝負すること。
1ヶ所に複数で集ってでしかアピールができない羽虫のように、僕はnoteという1ヶ所で記事を増やして行くことでしかアピールができない。
僕と羽虫は似ている。
羽虫はメスへのアピールのため、僕は読者へのアピールのため、いつも一所に集っている。
noteという場はいいところだ。
日々いろんな記事が投稿されているし、たくさんの人がいるから僕の記事を読んでもらえる可能性もある。
そして何より、煩わしければブロックできる。
くろだがウザければブロックしてもらって構わない。
ブロックは相手に伝わるから嫌だって場合は「非表示」「通報」という手段もある。
しかし羽虫はブロックできない。
敷地内なら防虫剤で対処できるが、街中となるとそうもいかない。
プーン
耳元に不快な音を撒きながら、今日も奴らは飛び回る。
そんな羽虫はお好きだろうか?
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