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「辞める」と言われてあなたはどうする?

仲間が「辞める」と言い出した。

何でもいい。

仕事、学校、趣味活動、部活etc.

とにかくこれまで一緒に活動してきた仲間が「辞める」と言った。

その時、あなたならどうする?


まぁ二択問題である。

「引き留める」or「送り出す」

この選択は人の性格が出ると思う。

僕は後者の「送り出す」派である。

理由がなんであれ「辞める」という決断は尊重されるべきだと思うからだ。

そいつの存在が重要であればあるほど送り出すことに躊躇するだろうが、最終的には「送り出す」だろう。


こういう考え方ゆえに、前者の「引き留める」思考があまりわからない。

折角一緒にやってきた仲間なのだから最後まで一緒にいたい。

この気持ちはわからないでもないが、あまりに自己中心的な考えだと思う。

当人は「辞めたい」のだ。

僕らと一緒にいることより、そこから抜け出すことの方が優先されると考えての主張である。

それをとどまらせるのは両者の軋轢を生む。


何故いきなりこんな話をしているのか。

これは僕が実際に体験した話だからである。

僕にとっては部活の話だ。

高3になり、最後の大会も終え、引退まで後輩の練習をサポートする日々。

そんな中で同学年の一人が「辞める」と言った。

受験勉強をするためだ。

仲間は引き留めた。

顧問もそいつを説得した。

「折角ここまでやってきたのだから、一緒に引退しよう」

僕は委員会の用事があったので途中で抜けたが、僕がいなくなったところでそんな話にまとまっていたらしい。

僕が戻ってきたところで「くろだはどう思う?」と聞かれた。

すると僕はまとまった話を壊してしまった。

「受験勉強をするために辞めたいんだよね?なら辞めればいいんじゃない?」

彼は辞めることになった。


「お前、先生がドン引きしてたぞ」

そう言う仲間。

明らかに悲しんでいる仲間。

その時気がついた。

僕は薄情な人間である。


ただ、間違ったことはしていないと思っている。

最後の大会が終わった時点で彼は勉強にシフトし、部活に来なくなっていた。

肩書きが「幽霊部員」から「退部員」になっただけ。

でも、所属しているかしていないかの差は大きい。

部活最後の日。

彼を誘ったが来なかった。

当たり前である。

退部したのだから。


もう一度言うが、僕が間違っているとは思わない。

受験勉強をしたい彼に、「部員なんだから来い」と言うのだから、「辞める」と言うのは当然である。

それを引き留める理由はない。

ただ、「正論」という圧倒的な正しさで押し切りすぎたことは悪かった。

もっと仲間の気持ちに寄り添うような問いができれば、「たまには息抜きに来いよ」くらいのところで決着できたのかもしれない。

部活を引退し、高校を卒業し、数年が経つけれど、未だに集まる機会があるような仲である。

ただ、その場に彼はいない。

真面目な人だったから、「辞めた自分に行く資格はない」とか思ってるのかな。

君を退部にした僕が行けるのだから大丈夫だろ。


未だにこんな過去を思い出してる。

辞めさせた彼、当時の仲間、そして今の僕の気持ちを傷つける薄情なやつが書いているnoteである。

上手く取り入れて、中庸を歩けるように使ってほしい。

以上!くろだでした。

読んでくれてありがとうございました。

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